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2005年04月21日 (木) * 編集
マライアの復活はどうやら本物のようです。新作 "THE EMANCIPATION OF MIMI" が Billboard誌 の全米アルバムチャート初登場1位に飛び込んできました。初登場1位になるかどうかはリリースのタイミングに依存するところが大きいのは確かです。今回も、前週まで6週間トップに居座っていた 50 Cent の "THE MASSACRE" が当面の売りをこなして失速したところにうまくタイミングが合ったため、と見ることもできるでしょう。ただ、"MIMI" の第1週セールス40万枚は決して悪くない数字ですし、レビューも概ね好意的だといえます。彼女の前の全米1位アルバムは97年の "BUTTERFLY" に遡りますが、第1週セールスは23.5万枚でした。総売上は370万枚に達していますから、今回もうまくシングルヒットが続けばロングセラーになれるかもしれません。 Island Records は "MIMI" を "the return of the voice" と位置づけて大々的なキャンペーンを展開しています。単なる「声の復活」ではありません。定冠詞 THE が意味するものは「唯一無二」のヴォーカリストとしてのマライアです。前作 "CHARMBRACELET" は初登場こそ3位でしたが、その後はシングルが続かず、結果としては110万枚のセールスに留まっていますから、Columbia に捨てられ、Virgin に見切られた彼女を拾った Island としては、ここらで投資額を十分に回収しておきたいところでしょう。 デビューから一気に90年代を駆け抜けた輝かしいキャリアと比較してしまうと、「マライア・キャリー」というキャラクターの威光にも陰りが見えたように感じられるかもしれません。それでも、僕は相変わらず1人のヴォーカリストとして彼女を強く支持したい。鳥のさえずりのような超音波ヴォイスを多用したり、無理に流行りのトラックに染まったりする必要などないのです。凡百の歌うたいとは明らかに異なるずば抜けた存在感を示し続ける彼女は、良質の楽曲と控えめなアレンジがあれば十分に僕らの耳を惹きつけることができるのだから。"MIMI" の全米初登場1位は、そのことを雄弁に証明してみせたのです。 同年代でありながら、僕などとはまったく別次元で活躍するマライア。新たなレベルに挑戦し続ける彼女の新作をこうして定期的に聴くことができるのは、ポップミュージックのリスナーとしてかなり幸福なことだと思っています。 2005年03月28日 (月) * 編集
そんなわけで毎日のように少しずつCDをフラッシュ・ディスク・ランチのソフトケースに入れ替えています。右の写真はソフトケース化されたCDたちをランダムにピックアップしたもの。左上段から、"GREATEST HITS" - Gloria Estefan "OUR TOWN : GREATEST HITS" - Deacon Blue "GREATEST HITS" - Expose 一段下がって "HEADLINES AND DEADLINES THE HITS OF A-HA" - a-ha ですな。ご覧の通り、塩化ビニール製のソフトケースにコンパクトに収まって、もうめちゃくちゃスッキリ。これらはたまたま日本盤なので帯付きなのですが、ブックレットの左側を挟み込むようにして入れると、ほら、まるでアナログレコードのようでしょう? さだおさんの記事でトラックバックしていただきました(ありがとう!)が、確かにCD棚に詰め込んじゃうと、いわゆる背表紙で目に付いたCDをピックアップする楽しみは少し薄れちゃうかもしれない。でも逆に目をつぶってランダムに棚からわしづかみして、手当たり次第に聴いてみるという楽しみも出てくるよ。 真面目な話をすると、こういうLPレコード型の収納をする場合、背表紙で検索するよりジャケットで検索しちゃった方がいい。そこで多くのソフトケースユーザは100円ショップでCD収納サイズのかごを買ってきて、ジャケットを正面に向けて収納するようです(こちらのサイト参照)。こうしておけば、かごを引っ張り出して、1枚1枚さくさくアナログレコードを検索するように探すことができるというわけ。 また、いぬふくさんの記事でもトラックバックしていただきました。 いやー、まったくおっしゃるとおり! 古いCDたちが急に新鮮な装いでパッケージされちゃうもんだから、思わず手に取ってじっくり眺めちゃったりして、時間がいくらあっても足りません(笑)。 いぬふくさんご指摘の通り、確かにそのうちこの収納法に飽きちゃうのかもしれません。タワレコで買う1枚36円の単価も高いかもしれません。しかし、自分のように1,000枚まとめ買いしちゃうと単価は30円を切ります。そして1,000枚入り段ボール箱を開梱した時の光景たるや、右の写真の如し!…正直この絵には自分もかなり凍りついたわけですが、これを前にすれば、文句も何も、ただひたすら詰め替えるしかないよなあ…と思ったのでした(あるいはFDRソフトケース屋さんを始めるしかない(笑))。 詰め替え作業が嫌になっちゃった貴方へ。FDRはちゃーんと処方箋を用意してくれています。50枚パックを開けた時に入っている紙に入れ替え図の解説がありますが、その隅にある能書きには大笑いしますよ。曰く、 突き放すでもなく、かといって押し付けがましくもない「…という声が圧倒的です」という絶妙の言い回し。このセンスにはしびれるよ。疲れた手をちょいと休めて懐かしいCD(多分10年くらい聴いてない)をかけながら、またてきぱきソフトケースへの詰め替えを続けようという気持ちになったのでした。 2005年03月21日 (月) * 編集
売っても売っても増え続けるCDたち。いや、中には売らない人もいるらしいし、そうなるといったい部屋はどういうことになってしまうのか。CDがこの世に現れた時に「LPレコードより全然コンパクトで場所をとりません!」なんてことが叫ばれていたような気がしますが、実感としてはCDも相当かさばります。
それもそのはず、CDは直径こそ12cmとLPレコードの半分以下ですが、外側のプラスティックケースの厚みがめちゃくちゃあるのですよ。なんと1cm。ウソだと思うなら計ってみましょう。端から端まででたっぷり1cm。ということは僕の部屋に収納されている約3,000枚のCD(これでも相当売ったんだが…)を一列に並べると… 30メートル! えっ、マジすか? 本当なんですか? と激しく自問してしまうわけですが、まぎれもなく3,000cm=30mであります。八王子に向かって伸びる東八道路を横断して並べられるくらいの長さなのですよ(ちなみに東八道路のことを地元では「30メートル道路」という)。これは尋常でない。いくらCDラックに何段にもなっているとはいえ、場所をとっていることには変わりないし、重量もたいへんなものです。うちは1階だからいいとして、床が抜けるのではとびくびくしている音楽ファンも多いことでしょう。 CD収納問題の解決方法は大きく言って2つしかありません。 (1) CDを処分する! (2) CDを薄く、軽くする! (1)は一応限界まで進めたことになってます。まあ日々くだらんCDが増えていくのでどこかで再見直しは必要だけど、とりあえずは(2)を考えざるを得ない。というわけでネットでいろいろ検索すると、多くの人が言及しているアイテムにぶち当たりました。それは… CDソフトケース なのですね。 どういうものかというと、ほぼ日の「明日に向かって捨てろ!」やこのサイトをごらんいただくのが分かりやすいと思います。こちらのサイトなんかでもよく分かりますね。実はこの方がおっしゃるとおり、地震リスクを考えると「命さえあれば良いのだ、手で持てないほどの物をコレクションしても仕方ない。」といのが真実だったりするのですが、それはさておき。 各サイトにあるとおり、プラスティックケースを分解して、中にあるジャケットやCD本体、はたまたバックインレイ(いわゆる裏ジャケ)をすべて塩化ビニールのケースに移し替えてしまうというもの。CDは不織布のケースに入れるので傷もつかず安心。出来上がったサイズは薄さにして元のケースの1/3〜1/2。しかもある種アナログレコードのようなスタイルにパッケージされるので、何となく嬉しくなってしまいます。 さてこのCDソフトケースは下北沢の中古レコード店「フラッシュ・ディスク・ランチ」が企画・販売しています。タワーレコードの店頭及び通信販売でも購入できますが、自分のように数千枚単位でまとめ買いする方は、フラッシュから直接購入して送ってもらった方がボリュームディスカウントが利いて安くなります。 安くなると言っても1枚あたり30円前後のコストがかかるわけで、人によっては「高い!」と思うかもしれません。しかし考えてみてください。CDは部屋のスペースを無駄に占領することにより、毎月家賃の一定のコストを確実に侵食しているのです。それがなければもっと安い部屋に引っ越してその分CDを買うこともできるのです(←それはちょっと不適切な展開だと思うが…)。 というわけで購入したソフトケースに、現在こつこつとCDを入れ替えています。それにしても膨大なプラスティックケースのゴミが出ること! これまでこんなに無駄なものにお金とスペースを提供していたのかと思うと、何だか虚しくなってしまう。一時はCDソフトケース化なんて音楽ファンのやることじゃねえ!なんて思っていた時期もあるのですが、やり始めるともうダメ。完全にハマってしまう。 というわけで皆さんにもオススメしたいCDソフトケース化計画なのでした。 (もっとも、今後売りたくなったときに困るので、ハードケースもキレイなものを数十枚分は残してあるんだけどね) 2005年03月19日 (土) * 編集
最近の音楽ニュースで出色だったのはこれでしょう。
「お葬式で流したい曲 ベスト10」。 ヨーロッパのデジタルテレビ局が視聴者45,000人からの投票を元に作成したものらしい。どこまで本気でどこからネタなのかよく分かりませんが、英国版と全欧版があって微妙に傾向が異なるあたりなかなか楽しいです。 Robbie Williams の "Angels" がお葬式でかけるべきテーマの歌かどうか?は微妙でしょう。実はこの曲、イギリスで「名曲」に関する投票をやると最近は必ず上位に入るようになっちゃって、引用元のライターも皮肉っぽく書いているとおり、 という笑えない結果になっています。イイ曲だとは思うんだが… それにしても2位にシナトラの "My Way" ってどうよ。オジサンたちにカラオケで歌われたくない洋楽No.1の座を数十年間独走しているわけですが、死に際に流されたりした日にゃ生前の良い思い出まで雲散霧消してしまいそうです。モンティ・パイソンが入っているのは英国らしいね。 Led Zeppelin の『天国への階段』もテーマ的には葬式ものと言えそうですが、実際に葬式を運営する身になってみると、後半の盛り上がり部分で頭を振りまくる連中が多発しそうでなかなか困る。映画『ウェインズ・ワールド』でギターショップの展示商品に「天国への階段お断り」と書いてあったのに大笑いしたのを思い出しました。 しかし一番困る選曲は Oasis の "Live Forever" に違いない。"♪You and I are gonna live forever..." と高らかに歌い上げられても、既にあなた死んでますから! 残念! でもって Queen の "Who Wants To Live Forver" が上位にチャートインしていたりして、事態はさらに紛糾していくのです。「永遠に生きたい」歌と「永遠に生きたいやつなんているのだろうか」と疑問を呈する歌とが正面衝突。 その屍はきっとロイヤル・スコットランド騎馬隊が拾ってくれるに違いない。ていうかこの "Amazing Grace" がロイヤル・スコットランド騎馬隊でなくてはならなかった理由は一体何なんだと。謎が謎を呼ぶランキングなのでした。 そこへ行くとヨーロッパも英国を笑えるわけじゃないっすね。たとえどんなに Queen がお葬式で「ショーは続行されねばならない!」と絶叫しようとも、あなたもう死んでますから。ショーの続行は不可能ですから…。ビートルズの "Let It Be" は何となくいいな。何か手抜き選曲のような気もするけど、多分誰も文句は言わないに違いない。 そこへ行くとメタリカの "Nothing Else Matters" が入っているのは面白い。テーマ的にはかなり終末感漂う曲でいいなーと思うのだけれど、例えば遺言で「絶対 "One" をかけること」とか指定されていたらどうしよう。『ジョニーは戦場に行った』のイメージが強烈に参列者の脳裏をよぎる後味の悪い葬儀になること間違いなし。 U2 の "With Or Without You" も微妙。"♪I can't live... with or without you" って、だからあなたはもう死んでるんだってば(笑)。 お葬式で流したいかどうかはともかく、自分の人生の締め括りに相応しい音楽はどれだろう?と思いを巡らせるのは音楽ファンとして悪いことじゃないと思います。僕の場合? そりゃもちろんアレですよ。プログレ者であれば当然の如く。 "♪Confusion will be my epitaph" (from "Epitaph" - King Crimson) *** 皆さんの「お葬式ソング」は何でしょう? コメントお待ちしています! 2005年03月18日 (金) * 編集
いろいろなDJイベントを開催させていただいてきた下北沢のRevolverというバーが3月末で閉店することになりました。今夜はこれまでいくつかのイベントでお世話になったふりーまんさんからのお誘いを受けて、『棚からわしづかみ』という企画に参加。思い切って1995年前後のUKロック、いわゆるブリットポップを中心にしたセレクションで組んでみました。
【セットリスト】 1. "Some Might Say" - Oasis (from "(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?")1995年のブリットポップ界のトップに君臨していたバンドのひとつが Oasis。このアルバムで全米チャートも制覇し、その後も活動を作り続けていますが、個人的にはここまでかなあ。ロンドンで暮らし始めた95年の春先にラジオでとてもよくかかっていた曲で、口ずさみながら何だかすごくポジティブな気持ちになれたものでした。 2. "Wake Up! Boo" - The Boo Radleys (from "WAKE UP!") ブラスいっぱいの元気&爽やかなイントロでもうお目覚めパッチリという感じでしょう。まさに究極の目覚ましソング、こんな優しい声なのにルックスがイマイチついてきてない印象があったけど、それもご愛嬌ってことで。 3. "I'll Manage Somehow" - Menswear (from "NUISANCE") 「時代の徒花」度ではこの夜最強のアイテム。狙い通りにnicolaさんにウケてもらえたので持ってきた甲斐があったというものです。今聴くといろんな意味で不安定かつヤバい演奏なのですが、当時はどうしようもなくカッコよかった。ネオ・モッズ?(笑) 4. "Hey Dude" - Kula Shaker (from "K") 96年夏に颯爽と登場し、謎のインド趣味を全開にしながら全英チャートを席巻したクーラ・シェイカー。Vo.のクリスピアン・ミルズのお母さんが大昔に全米HOT100ヒットを出していることは案外知られていないかも。 5. "I Wanna Go Where The People Go" - The Wildhearts (from "P.H.U.Q.")これはわたりんさん向けの選曲。DJブース前にいらしたある男性の方からも「この曲いいですね、誰ですか?」とすぐに質問されました。ワイルドハーツであること、どの曲もハズレなしでほーんといいバンドであることを教えますと、「ありがとうございます」と帰っていかれました。アルバム買えるといいですね! 6. "Vegas" - Sleeper (from "SMART") スリーパーもいいバンドでした。紅一点のルイーズは大胆発言とバンド内恋愛で常に話題を提供し続けましたね。昨年公開されたブリットポップ映画 "LIVE FOREVER" では鋭い時代分析もしてみせたりして、案外あの頃の暴露本とか書いちゃうのかもしれないね。 7. "Buddy Holly" - Weezer (from "WEEZER")これはアメリカものなんですけど、当時向こうでもすごく受けていたし、実際自分もロンドンでライヴを観て猛烈に好きになったバンドなので入れてみました。今検索してみたらこのアルバム、10周年記念ということで未発表ヴァージョン満載の2枚組デラックス・エディションが出てるんですね。何だか欲しくなっちゃった。 8. "Stripper Vicar" - Mansun (from "ATTACK OF THE GREY LANTERN") アルバムリリースは少し後になりますが、95年の1月に Cast + China Drum + Placebo + この Mansun という結構なメンツのライヴを観ていまして、それ以来めちゃくちゃ好きなバンドです。アルバム3枚を残して惜しまれつつ解散しましたが、この曲なんて今聴いても十分スリリングかつ壊れそうなテンションの高さ。 9. "Beautiful Ones" - Suede (from "COMING UP")正直、ずっと苦手な声のタイプだったんですよ。どうもUKのギターロックみたいなのは苦手だと思っていた。ところが95年以降は手のひらを返したように全然OK!になってしまったわけです。このアルバムは Suede の中でもかなりふっ切れた音作りで聴きやすいと思います。 10. "Common People" - PULP (from "DIFFERENT CLASS") 1995年の忘れられない出来事のひとつが PULP の大ブレイク。苦節○年のB級感が素敵だった彼らに突然スポットライトが当たってしまったことは、今から思えば不幸の始まりだったのかもしれない。映画 "LIVE FOREVER" でも苦悩するジャーヴィス・コッカーの赤裸々な告白が胸を打ちました。 11. "Charmless Man" - Blur (from "GREAT ESCAPE")そして Oasis と並んでブリットポップシーンを大いに盛り上げたのがこの Blur。シングルの同時リリース対決はメディアも巻き込んで大変な騒動になりましたね。個人的には Damon Albarn の才能は高く評価していて、いろいろ考えすぎるところも含めてかなり好き。このアルバムも表面上の印象と裏腹にかなり痛々しい傑作だと思います。 12. "Whatever" - Oasis という訳でオープニング同様、Oasis にラストを飾ってもらうことにしました。きっとどこかにネタがあるメロディなのでしょう。でも、だからといって何か価値が下がるものだとは思わない。いつの世代にも心に響くメロディを何らかの形で提示してくれるアーティストがいるもの。僕らはただその音楽に浸るだけでいいと思うのです。 *** というわけで最後のDJイベントが終了。 ちょっと寂しいです。またいい会場が見つかったらぜひ企画していきたいな、とも思います。もし皆さんの中で、お店の機材を使ってDJイベントができるような(それもできるだけ安価なコストで)会場をご存知のお方がいらしたらぜひ教えてください。 よろしくお願いします。 2005年03月11日 (金) * 編集
Billboard誌の最新全米シングルチャートを眺めつつ、このところ気になる曲などについて。
★1位 "Candy Shop" - 50 Cent f/Oliviaアルバム "MASSACRE" より。"Bizounce" の一発屋で終わるかと思われた Olivia を引っ張り上げてくれたのはいいとして、50 Cent のこの強さは一体何なのでしょう。シングルチャートをざっと見渡すと、この下で4位bの The Game "How We Do" にフィーチャー、5位に自分の "Disco Inferno"(Trammps のサンプリングじゃなかったんだね…残念)、14位の The Game の新曲にもフィーチャーと4曲もチャートイン。 10曲切れば10曲とも飛び込んできそうな勢いですが、本当にそんなにいいラッパーかなあ? 気だるいフローやダークなトラックを否定する気は全然ないんですけど、どうしても周りが煽りまくって持ち上げてるという感じがしてしまう。音はさておくとしてもこのジャケはひどいと思う(笑)(特にこのキャップは何とかしてくれたまへ) ★7位 "1, 2 Step" - Ciara f/Missy Elliottアルバム "GOODIES" より。デビュー曲の時点ではその良さがあまりよく分かってなかったのですが、最近結構ハマっています。リル・ジョンに代表されるクランク系のトラックの上で、Aaliyah 的な線の細いヴォーカルを揺らせるだけの子だと思っていたのに、この新曲ではさらに妖しい境地へ。 チープな電子音が飛び交う中お経の如く音階感のないヴォーカルが続きますが、ところどころに挿入される "Let me see you 1, 2 step" というフックが耳を引きます。最大の見せ場は突如広大な視界が開けるブリッジ部分。全然違う2曲を強引にくっつけたようなこの展開だけで幸せな気分になれちゃう。直後の Missy のラップはいわばボーナスか。 残念ながら最高位は2位ということで、チャート上で "1, 2 Step" を見せることはできず。 ★15位 "Get Right" - Jennifer Lopezそれにしても騒がしい曲ですね(笑)。サンプリングされたけたたましいホーンはMaceo Parker のフレーズみたいですが、それより話題になってるのはこれが Usher の未発表曲 "Ride" と同じトラックであるということ。制作者も同じクレジットになっているようで、どちらがパクった(or 流出させた)のか疑惑を招いている模様。 まあ僕らはそんなこと気にせずただこの究極のアゲアゲトラックを楽しめばいいのです。本アルバム "REBIRTH" からの次のシングルになるらしい "Hold You Down" も結構いいですよ。Fat Joe との共演再び! ★27位 "O" - Omarion今年になってチャートファンを騒がせたネタのひとつがこれ。何せタイトルが1文字です。アルバムタイトルも "O" なのですが、チャート上ではもちろん初めてのことではなく、有名どころでは Prince & The New Power Generation の "7"(最高位7位は作為的すぎるけど(笑))や、Xzibit の "X" などいくつかの前例があります。 ボーイズグループとして人気を博した B2K のメンバーだった Omarion のソロデビューですが、ここまで固定人気があるとは驚きです。アルバム内の曲が全部アルファベット1文字だったら今後のシングルカットも非常に楽しみだったのですけれど。 ★43位 "Number One Spot" - Ludacrisというわけで最後はチャートファンの心をくすぐるタイトルで果敢に挑む Ludacris。新作 "THE RED LIGHT DISTRICT" でもうアルバム4枚目になりますねー。よく頑張ってる。先行シングル "Get Back" のデカイ手のビデオが面白かったので、この曲のPVにも期待しちゃいます。 アルバム収録曲のフィーチャーアーティストをざっと拾うと、DMX, Sleepy Brown, DJ Quik, Nate Dogg, Lil John & The Eastside Boyz, Trick Daddy, Nas, Doug E. Fresh など、話題どころを上手く集めていますね。それにしても Luda はいつもフローが安定しているし、トラックもパーティパーティなのでかなり安心して聴ける。 この曲がタイトルどおりに1位になっちゃったりしたら大変なことですが、個人的には客演モノも含めて早くベスト盤を出してくれれば言うことなし! ★その他、ついに全米でもラジオ局で大ブレイクしつつある Keane の "Somewhere Only We Know" の動きや、映画『恋愛適齢期』でも効果的に使われていた Maroon5 の "Sunday Morning" などが気になっています。 2005年03月09日 (水) * 編集
昨日はファン故に厳しいことも書いたSONYですが、早速やってくれました。新製品の「ネットワークウォークマン」7機種26モデル。ポータブルオーディオといえばやはりSONY、昔取った杵柄とばかりにちょっと本気を出せばこれくらい魅力的な製品はあっという間に作れちゃうのです。(写真はSONY NW-E507 L ネットウォークマン。他にSONY NW-E505 P ネットウォークマンなど)スタイリッシュすぎるデザインも素敵なのですが、基本スペックも充実しています。ディスプレイには有機ELを採用していますから文字情報の読みやすさは抜群。そして圧倒的なスタミナ。付属充電池で50時間(アルカリ電池1本で70時間)駆動するのみならず、寝過ごした朝にもたった3分のチャージで3時間動いてくれたりしちゃうのです。 操作性はSONY伝統のジョグシャトル方式で折り紙つき、でもラジオ好きの自分にとって嬉しいのはFMチューナー内蔵製品があることだったり。ライター型の細長いモデルのほかに、女の子にウケそうな丸いモデルもあります。充実しまくりのカラーバリエーションにSONYの「本気度」がにじみ出てますね。久々に「欲しい!」と思える商品に出会ったという感じ。 ![]() その昔、ATRACにこだわってMP3への対応が遅れたことはもう許してあげましょう。巷では依然として iPod shuffle が大人気らしいですが、Apple もうかうかしていられません。もちろんあっちには i-Tunes という強力な武器があるわけですが、SONYが音楽配信に本腰を入れたらどういうことになるのか、これはちょっと見ものですね。 *** さて、最後にイベントのお知らせです。ふりーまんさんのページでも案内されていますが、下北沢Revolverで行われてきたDJイベント『棚からわしづかみ』が、3月末のお店閉店に伴い次回でおしまいとなります。 3月18日(金)の最終回は20時〜翌朝5時という長時間イベントが予定されていますが、自分も前半にDJとして参加させていただくことになっています。『産業Night』その他でとてもお世話になったお店だけに感慨無量ですが、マスターやここで知り合った面々に捧げるような選曲ができたらいいなと思っています。 皆さんももしよろしければいらっしゃってくださいませ。 (詳細はまたご案内する予定です) 2005年02月22日 (火) * 編集
★ヤフーが音楽配信に参入、レーベルゲートと提携 (NIKKEI NET)
米国では iPod のブームで音楽配信がいよいよ本格化し、曲単位でダウンロード購入する人が急増しているというニュースを先日読みました。今日のニュースは、Yahoo!JAPAN が2月中に音楽配信サービスに参入するというもの。最大手のレーベルゲート社と提携、ポータルサイト上から手軽に購入できるようになるそうです。 果たして日本でも音楽配信がポピュラーになるかどうかは分かりません。というか、個人的にはあんまり流行ってほしくない。どうしてかというと、自分自身は「モノ」としてのCDやレコードにとても愛着があるから。 確かにダウンロード音楽は便利でしょう。ほしい曲だけピンポイントで購入できるから無駄がないし、どうせ iPod に入れて持ち運ぶのなら元がCDだろうと音楽配信だろうと関係ありませんから。 しかし。しかしですよ。 本当にそれでいいのか。ダウンロードで「音楽を買った」という満足感は得られるのか。ブックレットをめくり、歌詞を読み、ジャケットを眺める楽しみはどうなってしまうのか。例えばLPレコードには独特の香りがあって、僕なんてあの香りに包まれるだけで「音楽っていいなあ」と思えるくらいです。でも音楽配信はまさに無味無臭。それで作り手の想いを十分受け止められる自信は、少なくとも僕にはない。 ややセンチメンタルな言い方をすれば、CD/レコードを買うという行為は、音楽ファンとしての存在確認でもあります。僕自身はこれまで購入した数千枚のCDについて、自分の家の棚のどの辺にあるかはもちろん、どのお店でいくらで買ったかまでかなり正確に記憶しています。どうしてかはわかりませんが、それだけ1枚1枚の購入が自分にとって重要な出会いだったということなのでしょう。もちろん買った後はブックレットを相当読み込みます。そうするうちに、歌詞はもちろんのこと、参加ミュージシャンやプロデューサー、エンジニア、アート・ディレクターたちの名前まで自然と頭に入ってしまいます。 要するに僕はCD/レコードという「モノ」がかなり好きらしい。CD/レコードというのは、単なる「音の容器」などではないのです。 ブックレットに転載された歌詞を読み込むことでたちまち「詩集」になり、参加ミュージシャンたちのクレジットは音楽業界の「紳士録」に変身します。ジャケット写真に代表されるアートワークはちょっとした「写真集/絵画集」として機能しているし、小洒落たライナーノーツはコーヒーでも淹れて、気の利いた「エッセイ」として読みたいもの。 これらのいずれも、音楽配信では味わえない魅力ばかりなのです。手に取って、メディアの重さやブックレットの紙質を実感しながら視覚と聴覚と嗅覚と触覚を総動員して味わうべきものだと思うのです。 その魅力がある限り、今後どれほど音楽配信が主流になろうとも、メディアとしてのCD/レコードがなくなる日は来ないと思うし、少なくとも僕自身はジャケ買いを続けるために中古CD屋をぶらぶらし続けるのだろうと思うのです。 そんなジャケ買いの魅力を伝えたくて、新しい記事カテゴリー『音楽【ジャケ買い美術館】』をオープンすることにしました。皆さんも、アルバムカバーが素敵でつい買ってしまったCDやレコードの1枚や2枚はあるでしょう。果たしてそれは失敗だったか? 僕は決してそうは思わない。外見に惹かれてレコードを買うことは、音楽ファンとしてごく自然なことです。そういう買い方も100%肯定されるべきだと思うのです。ある人は素敵な音楽を聴くためにひどいジャケットのCDを買い、ある人は素敵なジャケットのアートを手に入れるためにひどい音楽の入ったCDを買う。どちらも立派な買い物だし、同じようにその価値を認められるべきだと思う。 新しいカテゴリーでは、素敵なジャケット、気になるジャケットのレコードたちを「サウンドには一切関係なく」(←これ重要)アートワークや曲のタイトルだけで評価しながら紹介していきたいと思います。必ずしも美しいジャケばかりではないでしょう。いわば現代美術のような、ちょっと不思議なデザインのものだってOK。何か引っかかるものがあればジャケ買い美術館に連れてきちゃいます。 音や楽曲を評価することとは対極の趣味「ジャケ買い」を、1人でも多くの皆さんと分かち合うために。 2005年02月18日 (金) * 編集
下北沢Revolverでの「'80s Night vol.3」にお越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。ご参考までに、僕の担当セクションのセットリストを載せておきます。
*** 【1st SET】 1. "What You Need" - Inxsマイケル・ハッチェンスはカッコよかった。彼のようなカリスマにはそうそう出会えるものではありません。ビデオクリップのイントロバージョン欲しいよ〜 2. "Wishing Well" - Terence Trent D'Arby カリスマ的という点ではテレンスも負けていませんが、何しろこの曲のインパクトが強かっただけに損しちゃってる印象はあります。 3. "Break My Stride" - Matthew Wilder 邦題『想い出のステップ』だったかな。日本人が社長を務める Private Eye レーベルから出てきたことも話題になっていたような。個人的には2ndシングルの "The Kid's American" も好きだったんですけど。 4. "Missionary Man" - Eurythmics Eurythmics の中ではこれが相当好きだったり。なんかすげーロック魂溢れてる。結婚に失敗した Annie の恨みがすごくいい形で昇華されてるっつーか。 5. "I'm So Excited" - The Pointer Sisters これはSakiさん向けの選曲でしたので反応してもらえて嬉しかったです。ヨーロッパ盤のベスト盤からかけました。2回チャートインしたのも印象的。 6. "Mothers Talk" - Tears For Fears『シャウト』や『ルール・ザ・ワールド』には食傷気味のアナタでも、久々にこれを聴くと血が騒ぐに違いありません。低音を最大にブーストして全身で受け止めたい。 7. "Notorious" - Duran Duran 悪名高き Nile Rodgers 型ヘナヘナファンクの極み。こないだ某所で "I Don't Want Your Love" のビデオクリップを観たら意外にカッコいい曲であることを再発見しました。 8. "Suburbia" - Pet Shop Boys これは会場に来れなかったある方のための選曲。PSBは何をかけても80年代らしさを強く感じさせてくれる必須アーティストなのですが、この曲の流れるような美しさは特に素晴らしい。 9. "Miss Me Blind / It's A Miracle" (Medley) - Culture Club 12インチ・リミックスです。"It's A Miracle" が「イッツ・アメリカ」にしか聞こえないのは自分だけ?? 【2nd SET】 1. "Just The Two of Us" - Grover Washington, Jr.『クリスタルの恋人たち』。Sakiさんがすぐに「これシングルバージョンですか?」と尋ねてきたのでちょっと笑っちゃいました。アルバムテイクは8分くらいありますからねえ。 2. "Don't Let It Show" - The Alan Parsons Project これは間違い選曲。"I ROBOT" 収録の美しいバラードですが、発表は77年なのでした…。本当は "Eye In The Sky" でもかけておく場面だったね。 3. "One on One" - Daryl Hall & John Oates ホール&オーツも何をかけるかいつも悩ましいのですが、今日はしっとりめで。"H2O" もリマスター盤が出てるので安く拾わなきゃ、と思っています。 4. "Shout To The Top" - The Style Council そろそろ直球ど真ん中をというリクエストが入り始めたので、ややテンポをアップすることに。佐野元春の『Young Bloods』です(嘘)。スタカンは今聴いた方が良さがよく分かるような気がする。 5. "Dress You Up" - Madonna 上げ上げで行きますよ〜。マドンナ2ndアルバム中でも屈指のクールナンバー。女の子3人くらい並べて振り付けさせたいところです。 6. "Our House" - Madness Madつながりでさらにギアを上げます。UKでは国民的なアーティストですが、全米チャートではこの曲の大ヒットが突出していて、ほとんど一発屋に近い扱いを受けていると思われ。個人的には "In The City" もかけたかったなあ。ホンダ、ホンダ、ホンダ… 7. "Beats So Lonely" - Charlie Sexton これはみちさん狙いで(笑)。80年代でチャリ坊をかけないわけにはいかんでしょう! 彼が表紙のPOP GEARとか買いました。懐かしのCBSソニー出版… 8. "The Glamorous Life" - Sheila E. とにかくイントロの瞬発力で勝負です。ハイテンションで持っていくには最強のナンバーでせう。またライヴ観に行きたいな〜。 9. "Tonight Is What It Means To Be Young" - Fire Inc.『今夜は青春』! 前のセットでけいさんが Face To Face の "10-9-8"(『恋のカウントダウン』)をかけていましたね。映画『ストリート・オブ・ファイアー』でダイアン・レインが歌うこの "Tonight〜" は口パクで、実際には Face To Face のローリー・サージェントという女性ヴォーカリストによるものです。それにしても Jim Steinman の楽曲くどすぎ。そこがいいんだけどね。 *** というわけで、今回はスペシャルゲストDJの2人を迎えていっそう盛り上がりました。少しでも楽しい時間を過ごしていただけたのなら幸いです。 いつかまたこのようなイベントができることを祈りつつ… 2005年02月14日 (月) * 編集
グラミー賞の結果が発表されました。(公式サイト)
主要4部門の受賞者は次の通り。 ![]() ★ Record of The Year "Here We Go Again" - Ray Charles & Norah Jones やはり死者は強かった…。Norah Jones が絡んだというのは大きかったかもしれません。 ★ Album of The Year "GENIUS LOVES COMPANY" - Ray Charles 主要4部門では唯一予想が当たりました。Jamie Foxx が驚異的なまでに Ray Charles そっくりの演技をしていて話題の映画 "Ray" もそのうち観る予定です。 ★ Song of The Year "Daughters" - John Mayer これラジオその他でよくかかっていますね。前のアルバムまでは一発屋系で終わるんじゃないかと高を括っていましたが、ここへ来ていよいよ本物らしくなってきました。素直にいい曲だと思います。 ★ Best New ArtistMaroon 5 今年も疑惑の受賞が(笑)。楽曲の良さではピカイチだと思いますが、前のキャリアを考えると新人かどうかは微妙なところですよね。 この他にもいろいろな受賞がありましたが、個人的には Best Dance Recording を Britney Spears の "Toxic" が獲ってくれたのが嬉しいかな。あとは R&B 部門の Prince と Jill Scott。Jill 来日してくれないかなあ… |
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