2008年08月20日 (水) * 編集
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URL変更のお知らせ (12/20) 『A Cinderella Story』 (12/19) 『Happy Feet』 (12/18) 『恋におちて』 (12/17) 『A Good Year』 (12/16) 『Scoop』 (12/15) 『Casino Royale』 (12/14) 『Little Red Flowers』 (12/13) 『The Departed』 (12/10)
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by TCm (11/15)
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2006年09月11日 (月) * 編集
これはかなりヤヴァい。タイ版『チャーリーズ・エンジェル』パロディ作(タイ語版公式サイト、予告編もあり)。原題は「ไฉไล ภาพยนตร์โดย พจน์ อานนท์」なのか? 全然読めないけど。
アクションとギャグで最後まで突っ走るナンセンス映画で、エンジェルは5人もいるわ、オカマネタはあるわ障害ネタもあるわ、日本人親子役が出演してるわ(スクリーンに飛び交う怪しい日本語!)、いろんな意味で「アジア」っぽいところがGood。 エンジェルたちが全く無駄に下着姿で踊ったり、バスタオル1枚巻いた姿でワイヤーアクションのバトルをこなしたり、薄着のまま水に潜って透け透けになったりと、お約束のお色気シーンも満載。 チープなB級映画のファンには受けそうなのでぜひ日本でも公開してほしいけど、笑いのポイントが微妙にずれてるのでやっぱ無理かな。(それ以前にいろんな放映コードに引っかかりそうな気も…) 2006年08月18日 (金) * 編集
最初に観たのはもう何年も前になるが、ケーブルテレビで再鑑賞。多分スティーブ・マーティンを初めて意識した映画になると思う。以来彼のコメディは何本も観ていて、大抵は期待に違わぬ作品なのだけれど、やっぱりこの『バックマン家の人々』は格別だと思う。家族思いの父親役があまりにハマっていて、息子のために奮闘する姿が実に微笑ましい。妹弟たちの家族や自分の両親も含めて3世代に渡る(映画のラストには4世代目も…)多数のキャラクターが登場する映画なので、邦題の意図するところはよく分かるのだが、原題 "PARENTHOOD" もぜひ意識しておきたい。 自分がこれから父親になろうとしているという事実も確かにあるけれど、そうでなくても誰にだって親はあるし、親子の関係というのはそう簡単になくせるものでもないわけで。「親であること」という原題は、親の側から「親ってのはなあ、結構大変なんだぜ」と語られるためだけにあるのではないだろう。 子供は親を選べないし、そんな子供にとっても「子供ってのも、結構大変なんだぜ」という場面は多いはず。この作品の中だと、子役のホアキン・フェニックスに若き日のキアヌ・リーブス(これがまた全然ダメ男役なんだが、実にいい演技)がいい兄貴分になってやる場面のあたりでそれが随分カバーされている。その他この他、複数のストーリィをうまくコラージュして、代々続いてきた「親子関係」という人間の営みをコメディタッチで描きつつもホロリとさせる傑作だと思う。 『アマデウス』以外にほとんど観た記憶のないトム・ハルスが、これまたダメな放蕩息子役を演じているのも印象深い。スティーブ・マーティンの妹役で、奮闘するシングルマザーを演じたダイアン・ウィーストは、この映画でアカデミー助演女優賞を獲得したようだが、そういえば『フットルース』でも主人公の女の子のお母さん(神父の妻)を演じていたような。いろんな意味で「アメリカのお母さん」という印象。 父親になることを、さらに楽しみにしてくれた映画。 2006年08月09日 (水) * 編集
誰も期待していないキルスティン・ダンスト特集っすよ〜。
『ウィンブルドン』 ★★★★いくら何でもキルスティン・ダンストが花形テニス選手という設定には無理がある。そこを『ラブ・アクチュアリー』関係者が手堅くラブコメに。 むしろ『ギャングスター・ナンバー1』なんかでニヒルで強面なイメージのポール・ベタニーがラブコメを?というサプライズがいい。英国ロケもキルスティンの新しい魅力を引き出していて◎。 『エリザベスタウン』 ★★★キルがブチャイクなスッチーに…。キャメロン・クロウ作品はデフォルト鑑賞ですが、監督自身の思い入れが強すぎたのかうまく入り込めず。自伝的な作品って難しいね。センス・オブ・ユーモアも空回り気味、ただし "Free Bird" の演奏中に火事になるシーンとかは面白い。 オーランド・ブルームにはほとんど魅力が感じられず。キルスティンもヘンな人キャラ炸裂で、自分のようなキル専にしか推薦不可。 『スパイダーマン2』 ★★★★☆キルスティンは続くよどこまでも。ヒーローらしからぬトビー・マグワイアの弱さ、苦悩と葛藤、画面狭しと展開するアクション、そして切ない恋愛模様…。圧倒的なお金をかけたエンターテインメント、今から第3作が楽しみで仕方がありません。 これに感情移入できなくてどうする! できませんか? それってやっぱりキルスティンがブチャイクだから?? 『エターナル・サンシャイン』 ★★★★ケーブルテレビで再鑑賞。詳しくは以前レビューしたとおり。 はっきり言おう。確かにキルスティン・ダンストはブチャイクですよ。 けれどもそれを補って余りある可愛さがある。あるのかな…?と急に弱気になる自分を抑えつつ、ここでは(結果として)陰のあるキャラを超好演。 ジム・キャリーはこういうシリアスな演技をさせても滅茶苦茶上手い。ケイト・ウィンスレットの髪の色も印象的だったけど、要するに2人が記憶を消してやり直したのに再び恋に落ちたということがすべて。運命的な出会いって、きっとそういうものだろう。 何度観ても泣ける名作。 2006年08月09日 (水) * 編集
『ドッジボール』 ★★★★☆詳細は以前レビューしたとおり、CATVで再鑑賞。前回はベン・スティラーのジョークばかり見てたので今度はヴィンス・ボーン中心に。 決して誰でもいいってわけじゃない役で、ヴィンスの人柄がじわりにじみ出てる。『Mr. & Mrs. スミス』でもヘンな人キャラでナイス助演だったし、最近ではジェニファー・アニストンとの共演新作(&プライベートでも接近)で話題満載だね。 『スタスキー&ハッチ』 ★★★★ベン・スティラー(スタスキー刑事)とコンビを組むのはオーウェン・ウィルソン(ハッチ刑事)。もちろんヴィンス・ボーンも共演、この連中は最近の全米コメディ俳優仲間なんだね。ジャック・ブラックなんかもこのグループに入ってます。 70年代のダサかっこよさに徹底的にこだわったリメイクで、スヌープ・ドッグの出演も素晴らしくいい味出してる。ファンサービスで本物のスタハチ2人のカメオ出演も。 『ウェディング・クラッシャー』 ★★★★☆というわけで今度はヴィンス・ボーン&オーウェン・ウィルソンのコンビ。昨夏の全米最大のサプライズ・ヒットなんだけど、まさか日本未公開? 結婚式ネタのラブコメとしては最高にイケるタイプ、結婚なんてと醒めてるキミと結婚に過大な妄想しちゃってる貴女に、諸手を挙げて激オススメ。 2006年08月09日 (水) * 編集
『恋人たちの予感』 ★★★★☆奥さんが大好きな映画で、彼女の「保存版」ビデオを一緒に観た。英語の台詞までほとんど暗記しているのには恐れ入る。 かつて自分が一人で観た時には、ハリーとサリーが「結婚」という結論に達することが許せず、どうして「異性のいい友達」という関係に留まれないのか納得できなかった。 今? 愛し合っている2人なら当然、(状況が許す限り)結婚すればよいと思う。家庭を持って、一緒に楽しく暮らせるのならそれに越したことはない。人生は思っているほど長くない。その意味で、僕らは本当に幸せだと思う。 『アンタッチャブル』 ★★★★★これも奥さんが大好きな映画、「保存版」ビデオを一緒に観る。 最初は「ふふん、ケビン・コスナーか」なんて思っていたのだが途中から大変なことになり、終わる頃には自分もこの作品の大ファンになっていた。これは名作。 まずキャストがすごい。どこかで観たことあると思ったら、チャールズ・マーティン・スミスは『アメリカン・グラフィティ』だし、アンディ・ガルシアも若くて瑞々しい演技してるし、アル・カポネ役にはロバート・デ・ニーロ! 例のバットのシーンは鬼気迫ります。そして何といってもショーン・コネリーがいいんですよ。ホロリ。 まさしく勧善懲悪。公務に就く男たちはこうでなくちゃ。 『刑事コロンボ』 ★★★★本当は映画じゃないんだが、いつも日曜洋画劇場などで放映されていたので自分の中では「洋画」の位置づけ。年末年始の深夜に民放でまとめて録画したのをちびちび鑑賞。 と思ったらこれもうちのカミサンが… いや、うちの奥さんがマニア級の詳しさで、完全犯罪のトリックの数々を教えてもらうことに。何でもだいたい最初に犯行場面が描かれるので、お茶の間では犯人は分かっている。それをヨレヨレしたコロンボが聞き込みなどしつつ鮮やかに解決するというパターンらしい。ピーター・フォークさん、実にいい味出してます。(小池朝雄さんの吹き替えもね) なぜこれまで観なかったのか…と悔やまれるほど面白かったが、要はシリーズの途中から観たくなかった、つまり「第1話」から観たかったので日曜洋画劇場での放映を観ないように慎重に避けてきたのを思い出した。何だかもったいないことして人生を無駄にしてきちゃったな。 2006年08月09日 (水) * 編集
『ザ・エージェント』 ★★★★☆キャメロン・クロウ監督、CATVで再鑑賞。結果としてオスカーを獲ったのはキューバ・グッディング・Jr.だが、トム・クルーズにも舌足らずレネーにもメガネっ子くんにもあげたい。 できればタイトルはオリジナルの "JERRY MAGUIRE" のままの方がよかったな。スポーツエージェントの裏側を描いたのは確かだけど、それも含めて人間ジェリー・マグワイアの人生の決断を描いた映画なんだから。 永遠の名ゼリフ "You complete me." にホロリ。トムの "Show me the MONEY!!!" 絶叫にもね。 『マイノリティ・リポート』 ★★★☆トム・クルーズつながり。ちと難しいSF作品。P.K.ディックものは一時ブームだったとはいえ、劇場で突然これ観せられてお客さんついていけるのかな? まあそのくらいの突き放し感がよくできた映像で、個人的には相当楽しめた。スピルバーグとトムの相性は合うってことなのかもしれない。配役の問題もあってコリン・ファレルはやや微妙。 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12か月』 ★★★タイトルは「はちきれそうな」の間違いじゃないのかと小一時間…。元々ふっくら体質とはいえ、役のためにここまで丸ぽちゃ化できればデ・ニーロにも対抗できる。そんなレネー・ゼルウィガーの魅力で何とか持っているわけで、続編のハンディを克服するほどではない。 レネー本人がこの後婚約したり解消したりとドタバタを繰り返していることを想起しながら観ると、なかなかに深い映画だったりして。ヒュー・グラントの演技が抑え気味なのはやや残念。 『ラブ・アクチュアリー』 ★★★そのヒューを含む19人の主要キャストが9つものエピソードを同時展開し、しかも全てをラストで束ねてしまうという荒業ラブコメ。といっても広義の "LOVE"、人生には様々な「愛情」があるのです。 英国首相お茶汲み担当秘書役マルティン・マカッチョンの豊満バディも炸裂、UKチャートファンには嬉しいところ。Mr. Bean でおなじみのローワン・アトキンソンもチョイ役ながら、存在感たっぷりに笑わせてくれます。 2006年08月09日 (水) * 編集
『スペースボール』 ★★★★☆『スター・ウォーズ』を中心に、各種SF映画のパロディで固めたメル・ブルックスのお笑いもの。「ダーク・ヘルメット」や「ビザ・ザ・ハット」には笑い死ぬしかない。 敢えて狙ったチープな映像も最高で、個人的には大のオススメ。アメリカって、こういう馬鹿馬鹿しさを真面目に追求する人たちがいるから本当に面白い。 『俺たちは天使じゃない』 ★★☆デ・ニーロ+ショーン・ペン。近所の「BROZERS」というハンバーガー屋さんが好きなんだが、その店内に2人のポスターが貼ってあって、いつも気になっていた1989年の映画。 ちょっと期待が大きすぎたかな。脱走劇にしてはいささか詰めが甘く、コメディにしては少々間が抜ける。デ・ニーロの演技は悪ノリし過ぎで、製作総指揮を買って出たのなら出演なしでもよかったんじゃないか。 恐らく最大の見所は若過ぎて可愛いくらいのショーン・ペンだろう。全体として青い演技だが、ラスト近くの説教の場面はさすがに感動的で、天才の片鱗を見せつける。わずか5ドルで身体を売ろうとする若いデミ・ムーアも印象に残る。 『007 私を愛したスパイ』 ★★★★☆4・5月にケーブルテレビで007を全話放映するという企画があって、ボンド映画好きの妻と一緒に結構観ました。毎回ネタはほとんど同じなんだけどね…。 そんな寅さんのような007の中でのマイ・フェイバリットはロジャー・ムーアの『私を愛したスパイ』。冒頭の雪山アクションといい、水中に潜るロータス・エスプリといい、どことなく笑える敵役ジョーズといい非の打ち所なし。ボンド・ガールのバーバラ・バックも素敵。 そしてラストに流れるカーリー・サイモンの "Nobody Does It Better" の美しいメロディには、つい涙が溢れてしまう。あらゆる面でほぼ完璧なスパイ映画。 2006年08月09日 (水) * 編集
『トイ・ストーリー』・『トイ・ストーリー2』 ★★★★アニメ映画はずっと敬遠していたが、たまたまケーブルテレビでやっていたこいつを観て目が覚めた。大人も楽しめるどころか、むしろ大人こそが楽しむべき面白さ。伊達にヒットしたわけではない凝った作りに感心する。 トム・ハンクス声のカウボーイ(ウッディ)もいいが、全体を引き立てるのは宇宙飛行士バズ・ライトイヤー。誰もが通過したはずの「おもちゃ時代」。オモチャたちがアイデンティティ・クライシスに陥るという設定も素晴らしいが、単純に愛と青春とユーモア精神だけ取り出しても楽しめる。 『シュレック2』 ★★★★こっちになるともう、大人しか楽しめないレベル。毒満載なのに、異様に気合入ったCGが滑らか過ぎて何だか気持ち悪いくらい。 まずシュレック自体が全然可愛くない! そして登場人物が揃いも揃ってひとクセあり、台詞の端々にダークな毒が満ちている。大人ってのは、大人ってのは…何て醜いんだ!と叫びたくなる自分が大人という皮肉。気がつくとシュレックにめちゃくちゃ感情移入してる自分。 それにしてもシニカルなギャグ満載。マイク・マイヤーズ+キャメロン・ディアスの声出演に加えて、エディ・マーフィがいい仕事してる。この第2作にはマスク・オブ・ゾロ風の猫キャラ(目がウルウル)でアントニオ・バンデラスが出演しているのも話題。 『シャーク・テイル』 ★★☆声優陣の豪華さに驚きます。主人公にウィル・スミス、その彼女にレネー・ゼルウィガー、主人公を誘惑する色っぽい魚にアンジェリーナ・ジョリー、菜食主義者のサメ役にジャック・ブラック、サメの親分にギャングそのもののロバート・デ・ニーロ。 しかもこれらが声優そっくりのルックスなもんだから(特にレネーの表情とかジョリーの唇!)、アニメを観てるのか実写なのか分からなくなりそうな瞬間も多々あり。まずその点では非常によくできた映像でしょう。 ただ、それぞれの生物たちが海で演じる役割を考えると、どう観てもリアリティに欠けるストーリィで、子供たちにとっての正しい海洋生物図鑑とはなりえないのも事実。ディテールの甘さは最後まで足を引っ張ります。 ちなみにサントラは美味。Mary J. Blige の "Got To Be Real" はもちろん、Christina Aguilera & Missy Elliott の "Car Wash" もかなりイケるカヴァーで◎。 2006年08月08日 (火) * 編集
『NY式ハッピー・セラピー』 ★★日本では受けないユダヤ系コメディアン、アダム・サンドラー主演のブラックコメディ。原題 "Anger Management" を抹殺した邦題と、ヤバすぎて恐らく日本では笑いがとれないジャック・ニコルソンの怪演に引きまくり。 ラストのオチはさすがにちょっとツライかな…。 『50回目のファースト・キス』 ★★★★☆『NY式…』と同じピーター・シーガル監督+アダム・サンドラー作品だが、とにかくドリュー・バリモアの魅力に尽きる。こんなに可愛く歳をとる女性がいるだろうか? 舞台は常夏の島ハワイ。交通事故にあって以来、記憶障害で短期の記憶を維持できず、一晩眠ると忘れてしまうドリュー。そんな彼女に恋したアダムは、毎日彼女にアプローチしてはフラれる日々を繰り返す。恋はルーシーの病を治すことができるのか…という実にユルくてあったかくて、純粋に笑えて泣けるラブコメ。 アダム・サンドラーが毎日手を換え品を換えアプローチする姿、そしてカフェの常連たちが応援してくれる様子に熱くなる。自分も奥さんと毎日キスするけれど、いつだって(ドリューが感じていたような)ファースト・キス感を忘れることはないから。 アダム・サンドラーの演技を初めてイイと思えた映画、ラブコメ好きに自信を持ってオススメ。ダン・エイクロイドのチョイ役出演も嬉しかった。 2006年08月07日 (月) * 編集
『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』 ★★★★毎月1日の映画ファン感謝デーには妻と2人でできるだけ映画館に行くようにしているわけですが、これは確か昨年11月か12月ごろ観に行ったもの。 マーク・ウォールバーグが主演してはいるものの、白人キャラは彼だけで、実質的にはブラックムービー。それが日本ではほぼ単館&早期打ち切りの憂き目につながったわけですが、米国では初登場1位の大ヒット。 「都市版西部劇」というコンセプトの下、マーク含む4人の男たちの堅い絆と復讐劇が描かれます。耳をつんざく銃声と乱れ飛ぶ弾丸、そして男どもの熱い友情と涙。書いてるだけで気恥ずかしい設定にスパイスを効かせるのが、あの Outkast の Andre3000 の出演。実にいい味出していて、決定的な役回りを演じきっています。ヒップホップファン必見。 『クラッシュ』 ★★★★★3月末の引っ越し作業の合間を縫って2人で日比谷で観た本年度アカデミー作品賞受賞作。正直、2006年(米国では05年)の新作の中では桁違いに強烈な印象を残すヒューマン・ドラマで、観終わって半年近く経つ今でも、ふと心の中で様々なシーンを回想していることがある。 豪華すぎるキャスト陣、多くのエピソードを巧みに織り込みつつ全編を通して強い問題意識を提示する素晴らしい脚本と構成、どうしようもなく重いテーマでありながら決して救いのないラストにはしない憎い演出…。オールタイム・ベストの1作と言ってもいいほど完全に打ちのめされてしまい、しばらくは座席から立てなかった。 サンドラ・ブロックとブレンダン・フレイザーのカップルが一番どうでもいい役回りに思えるほど、他の役者たちの演技がいい。特にこれが初のアカデミー賞ノミネートだったマット・ディロンにはぜひ獲らせてあげたかった。久々に回ってきたビッグな役で、本人もポール・ハギス監督の期待に応えて十分にふてぶてしく、そして優しく演技している。リュダクリスの出演もヒップホップファンにとっては嬉しいところ。予想を覆す本格的な演技ぶりに驚くことだろう。 全てのエピソードが複雑に絡み合っているが、やはり「魔法のマント」の一編はあまりにも切ない。何ものからも身を守ってくれる透明のマントをお父さんにかけてもらった(つもりになっている)小さな娘が、拳銃を突きつけられた父親の前に飛び出していくあの場面は、子供を持つ親であれば直視できないに違いない。そしてその直後に周到に用意された奇跡には、ハギス監督の「人間という生き物」に対する強い愛情を感じずにいられない。 日本での公開館数の少なさと反響の小ささは、差別問題に関する意識の低さを象徴しているのかもしれないが、これも『シリアナ』同様アメリカの奥深さを思い知らせてくれる作品だった。DVDでもいいから、ぜひ多くの人に観てほしい映画だと思う。 |
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