★WINTER WONDERLAND★
洋楽、映画、読書、国際分散投資、そして心穏やかなシンプルライフ。 (新規の記事追加は http://ww.blog2.fc2.com/ で行っています)
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"THE BEST OF ALEXANDER O'NEAL"
2005年04月27日 (水) * 編集
リリー・フランキー先生によるバイブル『女子の生きざま』を引き合いに出すまでもなく、ツラの皮の厚い女子というのはいるものです。特に新歓コンパ(死語か?)の多発するこのシーズン、目当ての男子をゲットするのに手段を選んでいるヒマなんてない。自分の注目度がイマイチだと思ったらすかさず、「アタシ〜、酔うとエッチしたくなっちゃうの〜(はあと)」と叫ぶくらいのツラの皮の厚さが求められます。

リリー・フランキー先生のような専門家筋はその厚さをストッキングの厚さに例えて「デニール」で表すわけですが、前述の女子のような「100デニール以上、ほとんどタイツな皮の厚さが男子のウケもよろしいようです」とバイブルにもちゃんと書いてあります。その記述を読み返すにつけ思うのです。この男にもそれくらいのツラの皮の厚さがあれば、きっと時代は変わっていたに違いないと…。

その男の名こそ、アレクサンダー・デニール。

…じゃなかった、オニール。

***

このベスト盤 "THE BEST OF ALEXANDER O'NEAL" は95年に Tabu Records から出たもので、収録曲は多くありませんが、丁寧な英文ライナーノーツに好感が持てる良い編集盤です。最近だとリマスターされた15曲入りの "GREATEST HITS" がお買い得かもしれませんね。

ミネアポリス出身のアレックスを語る際に、後に The Time としてブレイクする Flyte Tyme の元ヴォーカリストであったという逸話は避けて通れません。Prince との確執により解雇され、Morris Day と差し替えられてしまうわけですが、殿下が Flyte Tyme のあまりの人気を恐れたための人事だったという説もあります。いずれにせよ、この時代のバンド仲間だった Jam & Lewis がアレックスのソロ活動を支えることになるわけです。

Jam & Lewis といえば現在に至るまで、Janet Jackson の諸作品で驚異的なプロダクションを聴かせてくれているチームですが、80年代のベストワークはこの Tabu Records に在籍した Alexander O'Neal、Cherrelle、S.O.S. Band のアルバムたちだろうと思います。Janet でいうと "CONTROL" くらいまでのサウンドに近いかな。空間を活かした音数少なめのミネアポリス・ファンクの中で、力強いアレックスのヴォーカルが映える。

彼の魅力はその守備範囲の広さでもありました。派手なファンクで熱くシャウトする一方で、艶っぽいミディアムやバラードも歌いこなすのです。どちらかと言えば女性ファンに受けたのは後者の方でしょう。このベスト盤で言えば2曲目や8曲目、9曲目などがそれにあたります。特筆すべきはレーベルメイトだった Cherrelle とのデュエットの相性の良さ。ここには "Never Knew Love Like This" が収録されていますが、Cherrelle 名義の "Saturday Love" も必聴のカッコよさです。

端正なルックスのイメージどおり、あざとい仕掛けを好まず正攻法でアプローチした彼は、マーケティングという面ではいささか不十分であったかもしれません。しかし今でも彼の根強いファンはたくさんいますし、再び表舞台で活躍してほしいと思っている人も多いことでしょう。僕もいつか生で彼のヴォーカルを聴いてみたいという夢を持っている1人です。Cherrelle とセットで来日公演を企画してくれるプロモーターさん、いませんか?

【収録曲】
1. Fake
2. A Broken Heart Can Mend
3. Sunshine
4. Criticize
5. You Were Meant To Be My Lady (Not My Girl)
6. Never Knew Love Like This
7. All True Man
8. If You Were Here Tonight
9. Crying Overtime
10. Innocent/Alex 9000/Innocent II

Mastered by Erick Labson at MCA Music Media Studios
"THE INFINITE STEVE VAI : AN ANTHOLOGY"
2005年04月20日 (水) * 編集
The Infinite Steve Vai: An AnthologyそうこうするうちにG3の来日コンサートが近づいてきました(5月8日)。ロック界を代表するギタリスト3人による夢の競演とあって期待は高まるばかりですが、今日はその中の一人、Steve Vai のベスト盤 "THE INFINITE STEVE VAI" (2003年発売)を聴いています。

彼を初めてまともに意識したのはご多分に漏れず、David Lee Roth の1st "EAT'EM AND SMILE" からのシングル "Yankee Rose" のイントロでした。「ギターで会話しちゃうぞ」奏法にまず驚き、ビデオクリップ等でその華麗かつトリッキーな弦さばきを見てますます驚いたものです。(実は高校時代に同級生から Alcatrazz の "DISTURBING THE PEACE" も聴かされていたのですが、こっちは残念ながらほとんど記憶にない…)

2枚組で編集してくれたおかげで、彼の代表作を概ねカヴァーできていると思います。特に名作 "PASSION AND WARFARE" と同様に "Liberty" で幕を開ける1枚目は、同作のほか "FLEX-ABLE""ALIEN LOVE SECRETS""FIRE GARDEN""THE ULTRA ZONE" といったアルバムからインストの名演がぎっしり詰め込まれています。

2枚目はどちらかと言えば少しマニアックな選曲かな。Alcatrazz 時代の音源や Whitesnake 在籍時の曲、ライヴ盤 "ALIVE IN A ULTRA WORLD" などのテイクを織り交ぜつつ、Vai のより深遠な世界に迫っていく感じ。ハードロックからブルーズ、ワールドミュージックまで、ありとあらゆる音楽性が一緒くたになった Vai 節を堪能できます。「無限の(Infinite)」Steve Vai とはよく言ったものだ。

どちらかというとアルバム単位でコンセプトを構築するタイプの人なので、本来はこのようなぶつ切り編集盤ではなくアルバム丸ごと聴くべきなのでしょうが、不思議と統一感があって、飽きずに聴けてしまう。曲のタイプはそれぞれ異なりますが、様々な音色とフレーズを奏でる Vai のギターが核にあって、ちっともブレていないのです。

Vai という人はバークリー音楽院⇒フランク・ザッパ・バンド上がりなだけあって、基本的にすごく難解な音楽を頭の中に構築しているのだろうと思います。難しいことを難しくやるのは誰でもできる。でも、難しいことを分かりやすく(あるいは聴いていて心地良く)展開するのはかなり難しい。彼の音楽はこの辺のぎりぎりの境界線上で危ういバランスを保っているような気がしますね。

The Electric Joe Satriani: An Anthologyこうなると、対になる形で発売されている Joe Satriani 師匠の "THE ELECTRIC JOE SATRIANI : AN ANTHOLOGY" までつい揃えたくなってしまいます。G3来日までには手に入れてしまいそうな悪寒…

【収録曲】
ディスク:1
1.Liberty
2.Die to Live
3.Attitude Song
4.Salamanders in the Sun
5.Animal
6.Riddle
7.For the Love of God
8.Bangkok
9.Fire Garden Suite: Bull Whip/Pusa Road/Angel Food/Taurus Bulba
10.Ya-Yo Gakk
11.Blue Powder
12.Bad Horsie
13.Tender Surrender
14.All About Eve
15.Dyin' Day
16.Blood & Tears
17.Silent Within

ディスク:2
1.Feathers
2.Frank
3.Boston Rain Melody
4.Kittens Got Claws
5.Lighter Shade of Green
6.Giant Balls of Gold
7.Whispering a Prayer
8.Jibboom
9.Windows to the Soul
10.Brandos Costumes (Gentle Ways)
11.Reaper {From Bill & Ted's Bogus Journey}
12.Christmas Time Is Here
13.Essence
14.Rescue Me or Bury Me
15.Burnin' Down the Mountain

Mastered by Dave Donnelly @ DNA Mastering, Studio City, CA
"RECURRING DREAM: THE VERY BEST OF CROWDED HOUSE" - Crowded House
2005年04月06日 (水) * 編集
Recurring Dream: The Very Best Of Crowded House先日、悲しいニュースがありました。80年代洋楽リスナーにとっては思い出深い、クラウデッド・ハウスのドラマーが自殺したというのです。

ニュージーランド出身のバンドとしては数少ない、ワールドワイドなヒットを飛ばしたバンドになりました。もちろんグループの核はメインライターでヴォーカルのニール・フィンでした。正直言ってドラマーの顔は思い出せない。でもバンドというのは1人でやれるものではないし、それはニール自身もよく分かっていただろうと思います。

80年代後半のような大ヒットには恵まれていませんが、ニールはクラウデッド・ハウス解散後も音楽活動を続けています。兄弟のティム・フィンと組んだユニットなどは評論家筋からも高く評価されているようですね。

1996年リリースのこのベスト盤 "RECURRING DREAMS" には彼らの一連のヒット曲と、当時の新録音3曲が収録されています。今聴いても少しも色あせていないというか、むしろ新鮮に感じるのはどうしてだろう。80年代洋楽が持つメロディの独特のみずみずしさは、時代を経るごとに存在感を増していくようです。

"Don't Dream It's Over" ばかりラジオでかかる印象がありますが、個人的には "Something So Strong" や "Weather With You" といったナンバーにも思い入れがあります。"Distant Sun" の前向きで力強い確信は、落ち込んだときにこそ聴いてほしい。

CD+DVD付きのバージョンも出ているようです。

【収録曲】
1.Weather With You
2.World Where You Live
3.Fall At Your Feet
4.Locked Out
5.Don't Dream It's Over
6.Into Temptation
7.Pineapple Head
8.When You Come
9.Private Universe
10.Not The Girl You Think You Are
11.Instinct
12.I Feel Possessed
13.Four Seasons In One Day
14.It's Only Natural
15.Distant Sun
16.Something So Strong
17.Mean To Me
18.Better Be Home Soon
19.Everything Is Good For You
"BASIA ON BROADWAY" - Basia
2005年04月02日 (土) * 編集
Basia on BroadwayMatt Bianco の来日公演以来、彼らと Basia の旧譜を引っ張り出しては聴きまくる日々が続いています。どれもいいんですよね〜。時の試練に耐えているというか。そもそも時間の流れなんかとは別の次元にある音楽というか。

今回ライヴを観て思ったのは、彼らに関して言えば「生の方が断然イイ!」ということ。演奏も歌も圧倒的に上手いし洗練されているし、何より「楽しい」から。まさにマット・ビアンコ式パーティというか、帰り道に立ち寄って素敵な時間を過ごせる開放的なバーみたいな、ついこちらまでニコニコして踊りだしたくなっちゃう雰囲気に溢れているのです。

そんな彼らのライヴ感覚をパッケージした音源のひとつがこの "BASIA ON BROADWAY"。傑作 3rd アルバム "THE SWEETEST ILLUSION" リリースに伴う1995年の全米ツアーから、ニューヨーク公演(@ ニール・サイモン・シアター)の様子を収録したライヴアルバムです。

ご覧の通り、キャリアから満遍なくセレクトされたベスト盤的選曲。むしろ、ベスト盤 "CLEAR HORIZON" にはなぜか入らなかった "Copernicus" が収録(それもオープニング!)されている分、こちらの方がお奨めだったりします。バーシア史上最速に近いテンポに乗って、どこまでも軽やかに歌い上げる素晴らしいナンバー。故郷ポーランドへの想いが伝わる、大好きな曲なのです。

ブックレットにあるステージ写真などを見る限り、今回のマット・ビアンコのステージは、この時のバーシアのセットに近いのかな、と思います。コーラス隊の女の子のうち姉妹の2人は今回も連れてきてたんじゃないかな? トランペットの Kevin Robinson なんてバーシアの恋人らしいですし、10年前のライヴ盤とは思えないくらい、先日のマット・ビアンコ公演に重なるものがあります。

もちろん要になっているのは Danny White の鍵盤。ブライトなピアノ音から渋いハモンドオルガン音まで、自由自在に音色を操っていきます。決して表に出て派手なソロを弾くわけではなく、バーシアのヴォーカルを最大限に引き立てるだけことに集中したお仕事ぶりに感動。

このアルバムを買った10年前には、もう二度と日本で彼女のライヴを観ることはできないかもしれないなあ、と思っていました。長年の夢が叶った喜びに浸りつつ、今日もまたCDプレイヤーの再生ボタンを押しては来日公演の楽しさを振り返ります。

【収録曲】
1. Copernicus
2. Cruising for Bruising
3. Third Time Lucky
4. Drunk on Love
5. From Now On
6. Baby You're Mine
7. Yearning
8. Take Him Back, Rachel
9. New Day for You
10. Promises
11. Time and Tide
12. Half a Minute
13. Reward
14. Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)
15. Dzien Sie Budzi
16. Brave New Hope

Mastered by Vlado Meller at Sony Music Studios, New York
"Africa" - Toto
2005年03月31日 (木) * 編集
TOTO IV~聖なる剣(紙ジャケット仕様)BGMは TOTO の "IV"(『聖なる剣』) から、"Africa" です。

***

今日は前の会社の同期たちと新宿で軽く飲みました。

7人集まったうち、まだ元の会社に残っているのが3人。転職組が自分を含めて4人。国際通信会社に入社したはずが、会計士事務所に行った者や地方自治体に移った者やソフト屋さんになった者や。

主賓の彼は会社時代に外務省に派遣になり、無償資金援助業務に携わったのが縁でJICA(国際協力事業団)に転職してしまいました。その後も積極的に途上国援助に関わってきたわけですが、この度めでたく希望がかなって海外赴任が決まったのです。行き先は…

ザンビア

え? それってどこ?って感じかもしれません。実際、自分も初めて意識して地図で位置を確認しました。アフリカのやや南部にある内陸国。表立った紛争こそ起こっていませんが、治安は良いとは言えず、国民の平均寿命はなんと33歳です。(大きな理由はエイズの蔓延)

しかし彼は嬉々としたもので、やはり途上国援助が天職なのでしょう。いつ撃たれるか分からない世界、通りの向こうまで行くのにわざわざ車に乗らなきゃいけないような世界に飛び込んでいくのですから。

それにしても、こうして世界中に知り合いが散らばっていくのは何だか頼もしいことでもあります。知り合いがいなければなかなかその地を訪ねていくのも難しいもの。自分が海外に行っている間に、誰かが訪ねてきてくれたらそりゃ嬉しいものだろうなあ、と少し想像しちゃいました。

彼の健康と、充実した幸福な人生を祈って乾杯!

***

今日は、今の職場に通う最後の日でもありました。
明日から自分は全く新しい職場で、全く新しい人たちと、全く新しい仕事を始めます。
東京に居られるあと1年間を、新鮮な気持ちで過ごしていけますように。
"Scream" - Billy Idol
2005年03月22日 (火) * 編集
Devil's Playgroundこの3連休、何気なくAFNを部屋に流していたわけです。するとクラシック・ロックの番組があって、70年代〜80年代のロックヒットがどんどん流れているわけです。Led Zeppelin であったり Doobie Brothers であったり Rush であったりするわけです。ですからそんな中に Billy Idol の『反逆のアイドル』こと "Rebel Yell" が含まれていても一向に不自然じゃないわけです。

♪In the midnight hour, she cried- "more, more more"

…といつものように口ずさもうとした僕はふと止まってしまいました。「ちょっと違う?」

なんとコレ、れっきとした新曲だったのです。バリバリの新作 "DEVIL'S PLAYGROUND" からの "Scream" というシングルカット曲。既に全米のロックステーションでは相当なヘヴィローテーションになっています。それもそのはず、こいつは往年の名曲 "Rebel Yell" に「そっくり」なのですよ!

コーラスのフレーズなんてそのまんま重ねて歌えるくらいですが、どうしてあの時代の Billy を想起させたかといえばちゃんと理由があります。そう、Steve Stevens の復活!!

もうね、これでもかこれでもかってくらいに弾きまくる派手で手数の多いギターワークは Steve 以外の何者でもないし、それに触発されたのか Billy のヴォーカルもあり得ないくらい生気が漲っていて。この15年くらいで一番調子がいいんじゃないか?

アルバムにはブライアン・ティッシー(大好きなドラマー!)やデレク・シェリニアン(元 Dream Theater)なども参加しているとか。早く全編を聴きたいのは当然のことですが、それより何より今は Billy の単独ライヴが観たい。どういうめぐり合わせか再び絶頂期を迎えている彼の喉と、フロントマン以上に目立つカッコよさでステージを独占しかねない Steve Stevens。この2人を同時に観られるなら少々高くてもお金払いますよ〜。

と久々に興奮させる1曲なのでした。カコイイ!
"THE BEST OF MARTIKA : MORE THAN YOU KNOW" - Martika
2005年03月12日 (土) * 編集
Best Of: More Than You Knowこないだタワーレコードに行ってみたらマルティカのベスト盤が山積みになっていて。いったいどうしたことか思ったら、アレですね、Eminem の "Like Toy Soldiers"。ご存知 Martika の1989年の全米#1ヒット『おもちゃの兵隊』を早回しサンプリングしたヒット曲ですが、これにかこつけて売り込もうとしているらしい。

80年代後半に彗星の如く現れた大型ラテン系シンガー/女優の Martika は、全米HOT100に5曲のヒットを送り込みますが、アルバム2枚を残して突如失速。他のアイドル系女性シンガーたちに比べて歌は上手いと思ったし、2nd の "MARTIKA'S KITCHEN" では Prince とコラボレートするなど意欲的なところもあったので、個人的には残念に思っていました。

彼女のベスト盤自体はしばらく前から出ていて、僕が買ったこの英国盤 "THE BEST OF MARTIKA : MORE THAN YOU KNOW" は1997年のリリースです。前述の5曲のヒットをすべてシングルバージョンで収録しているほか、アルバムの代表曲やリミックスを加えたお得な1枚。ちなみに今輸入盤屋さんなどでよく見かけるものはアメリカ盤で、収録曲も若干異なり、曲数も少しだけ少ないようです。

日本人的にはやはり "Toy Soldiers" の Japanese Version が聴きものでしょう。意外なまでにしっかり発音されたその日本語にきっと貴方も驚くに違いない。ひょっとして日本に住んでたことあるのか?と思うくらいです。

♪光る瞳 明日は生まれ変わるの for toy soldiers...

…なんてコーラスだけ聴くと爽やかな印象を持つかもしれませんが、実はこの曲相当シリアスなメッセージソングで、ドラッグ漬けになっていく若い世代を憂える重い歌詞だったりします。よくこんな曲が1位になったもんだなあという気もしますが、同傾向の George Michael "Monkey" も1位だし、案外 Billboard 誌の陰謀かもね(「青少年の健全な成長を促す音楽業界」のわざとらしい演出。)

そんな裏事情も知りつつ、かなり意図的に行われた Eminem のネタ使いだったのかもしれなくて、相変わらずクールな批評眼を持った男だよなと妙に感心してみたりもするわけです。

【収録曲】
1. I Feel the Earth Move [Single Version]
2. More Than You Know [Single Version]
3. Toy Soldiers [Single Version]
4. Water [Remix]
5. Martika's Kitchen [Single Version]
6. Love.....Thy Will Be Done [Single Version]
7. Coloured Kisses [7" Edit]
8. Cross My Heart [Album Version]
9. Spirit [Album Version]
10. Temptation
11. Don't Say U Love Me [Album Version]
12. Safe in the Arms of Love [Album Version]
13. More Than You Know [Dance Mix, Pt. 1]
14. I Feel the Earth Move [Club Mix]
15. Toy Soldiers [Japanese Version]
16. Love....Thy Will Be Done [Prince Mix]
"ULTIMATE COLLECTION" - Maria McKee
2005年03月04日 (金) * 編集
Ultimate Collectionこないだの記事では Maria McKee はまるでジャケット写真だけが売りのアーティストみたいになってしまいました。じゃあ音楽はどうなんだというわけで、今日は2000年に Hip-O から出たベスト盤の "ULTIMATE COLLECTION" をご紹介しましょう。

このレーベルはキャリア総括型のベスト盤をじゃんじゃんリリースしてくれるところで、シングルヴァージョンでの収録も多いので個人的にはかなり好きです。アートワークは既存品の寄せ集めですし、そのコラージュ具合もどうにも安っぽいのですがある程度目をつぶって。

本作も、Maria がリードシンガーを務めたバンド Lone Justice の代表曲からスタートし、ソロ作の流れも追いつつ、レアなライヴテイクなども織り交ぜて、まさに彼女の歴史を1枚に凝縮した良いコンピレーションだと思います。

80年代に Lone Justice が出てきたときは新鮮でしたね。当時、女性をフロントに立てたロックバンドがいくつか同時期に登場して話題になったものです。自分の中では 'Til Tuesday や Katrina & The Waves あたりと並んで、実にカッコいいバンドが出てきたものだと思っていました。

デビュー曲の "Ways To Be Wicked" がたまりません。先日の「'80s Night vol.3」でも確かけいさんがかけていらしたと思うのですが、Mike Campbell と Tom Petty の作曲なんですよね。でもってプロデュースが Jimmy Iovine。この時点でハズすことはほぼ考えられないわけですが、期待通りの微妙にルーズでサザンなノリが楽しいロックに仕上がっています。

ただ、Maria のオリジナル曲はどれもフックが少し弱いような気も。独特のしゃがれ系ヴォイスのインパクトでそのまま持って行っちゃいますが、ソングライターとしては波がある方かもしれない。それでもハマった時の当たりは大きくて、例えば1stソロ作に収録の "Panic Beach" のようなスケールの大きい名曲を歌いこなす彼女にはしびれます。

こうして今聴くと、カントリーからロックからソウルまで、バックグラウンドの広さを感じるのと同時に、それがシンガーとしての彼女の印象をやや散漫にしてしまったのかもしれないなあとも思います。バックトラックにもちょっと古さを感じるかもね。特に Mitchell Froom 制作時のドラム音など。

それでも Dixie Chicks が1998年の "WIDE OPEN SPACES" で取り上げた "Am I The Only One (Who's Ever Felt This Way?)" の原作者として、彼女の名前はほぼ永遠に語り継がれることでしょう。この隠れた名曲は Chicks のアルバム中の人気曲となっており、その後全米だけで1,000万枚を超えるセールスにつながっただけでなく、現在もライヴでの重要なレパートリーになっています。

いろんな意味で時代の先を行きすぎた歌手だったのだと思います。でもそういう生き方もカッコよかった。今だからこそ聴き直してみたいアーティストですね。

#どうでもいいことですが、Lone Justice の2nd "SHELTER" 時代にはバンド内に確かピーター・バラカンの弟が在籍していました。ギターだったかベースだったか忘れちゃいましたが…

【収録曲】
1. Ways to Be Wicked - Lone Justice
2. Sweet, Sweet Baby (I'm Falling) - Lone Justice
3. Don't Toss Us Away - Lone Justice
4. Shelter - Lone Justice
5. Wheels
6. Panic Beach
7. Only Once
8. Absolutely Barking Stars
9. I'm Awake
10. Scarlover
11. If Love Is a Red Dress (Hang Me in Rags)
12. Show Me Heaven [Acoustic Demo Version]
13. Sweetest Child [Single Mix]
14. Sweet Jane [Live] - Lone Justice
15. Dixie Storms - Lone Justice
16. Breathe
17. Am I the Only One (Who's Ever Felt This Way?)

Mastered by Gavin Lurssen at The Mastering Lab, Hollywood, CA
『暗鬱』 - Anekdoten
2005年02月25日 (金) * 編集
もはや何を書いていいのか分からないくらいに、頭の中にメロトロン音が渦巻いている訳です。明らかに異様な興奮状態。2005年2月、生まれて初めて生のメロトロンを堪能できる日まであと1日となりました。

というわけで明日26日はスウェーデンのプログレッシヴ・ロックバンド Anekdoten の7年ぶりとなる再来日公演を観に行ってきます。堰を切ったように溢れ出すメロトロンを武器に、King Crimson 直系の叙情的&幻想的な音世界を紡ぐ彼らが登場した90年代半ばのあの興奮といったら。

デビュー作『暗鬱 / Vemod』は、キーフの作品を思わせる独特のアートワークの影響もあって、今でも強烈に脳裏に蘇るシンフォニック・ロックです。ダークでヘヴィで、まさしく暗鬱な世界観。もし彼らが北欧ではなく米国から出現していたら、例えば TOOL の立ち位置も危うかったのではと思わせるほど。

ところでメロトロン(Mellotron)とは何か。簡単にいうと、あらかじめ録音された磁気テープを音源として組み込んだキーボードで、70年代プログレに特徴的な楽器です。テープに録音された音なら何でも鳴らせますので、物理的には音色は無限ですが、一般的には The Beatles の "Strawberry Fields Forever" のフルート音や、Moody Blues 等が多用したストリングス音が有名ですね。

要するにアナログ版サンプラーなわけですが、何せテープの取り扱いが面倒でトラブルも多く、誰にでも簡単に扱える楽器というわけではありません。それでも Yes や King Crimson の「あの」音像に魅せられた若手の中にはメロトロンにこだわるバンドもあり、その1つが Anekdoten だったのです。

今回の来日は気合い入ってます。ディスクユニオン新宿プログレ店のサイトによれば、何とメロトロン3台を持ち込んでの来日です! 最新のMark-6という機種に加え、世界中を探して入手した往年の名機M400を演奏してくれるというのですから想像を絶するメロトロン地獄。会場が鶯谷の東京キネマ倶楽部ってのも何だかすごい。

正直いったいどんなライヴになるのか全く予想もできませんし予想なんてしたくない可能な限り心を空っぽにして身体全体でメロトロンを浴びまくるだけただそれだけなのよとプログレ好きのお姉さんも言っていたやや興奮しすぎて「、」や「。」を入れ忘れるくらいの勢いで

…姉句読点かよ。

【収録曲】
1.失われしカレリア
2.老人と海
3.孤独のありかで
4.暗黒の論理
5.流れの叫び
6.憧れ
7.錯乱の輪
8.嘆きの雫
"Sinner" - Judas Priest
2005年02月24日 (木) * 編集
Sin After Sin [Bonus Tracks]祝来日!というわけで今夜のBGMは Judas Priest だ文句あっか。東京・横浜公演は次の通り。

 5/8(日)@パシフィコ横浜
 5/18(水)@日本武道館

どうしてこんなに間隔が開いているかというと、その間に名古屋・金沢・広島・福岡・大阪と日本中をつぶさに行脚してくるからなのですね。さすがメタルゴッド、やることが違う。その昔 a-ha が1ヶ月近く滞在して北から南まで日本縦断のツアーに出た日々を思い出します。

名作 "PAINKILLER" を彷彿とさせる新作 "ANGEL OF RETRIBUTION" もリリースされているわけですが、今日聴いているのはこれ、『背信の門』こと "SIN AFTER SIN" ですよ。

いったい何故?といぶかる向きもあるでしょうが、Gull から CBS に移籍したこのアルバムでの垢抜けぶりは相当に印象的です。この後全米チャートも含めたヘヴィ・メタル界を制覇していくことになる彼らの記念すべきメジャー第一歩として、今なお聴き継がれるべき1枚。

…というのは表向きの理由で、実際のところは空耳アワーでお馴染みの "Sinner" を聴きたくなったからというのが本音だったり。同曲の空耳箇所は2回目のコーラス部分。

♪Curse and damn you, all you fall by the hand of the sinner
「母さんが言う 『こういうパーマは変だ』と 死のう!!」

のところですね。どんなパーマだよ(笑)。

『背信の門』という邦題も素晴らしいわけですが、実は彼らには『背徳の掟』("DEFENDERS OF THE FAITH")というアルバムもありまして、ときどき『背信』と『背徳』を書き間違っているサイトがあるので要注意。なんてうちのようなブログで言ってみてもしょうがないのかもしれませんが。

Judas の来日は "PAINKILLER" のツアーを観ています。神奈川県民ホールだったかな。ハーレー・ダビッドソンに跨って登場したロブ・ハルフォードの圧倒的なカリスマ性がまぶしかった。あの時は何ちゅう演出だよと思いましたが、その後カントリーの人気シンガーが馬に跨ってステージに登場する話を聞いて、「ロブと同じだ」と思ったものです。

要するに、跨るのが生身の馬か鋼鉄の馬かの違い。カントリーとメタルも詰まるところその程度の違いしかないと思えるようになれば、聴ける音楽の幅は一気に広がり、財布は一気に薄くなること請け合いです。(それはちょっと困るんだが)


【収録曲】
1. Sinner
2. Diamonds And Rust
3. Starbreaker
4. Last Rose Of Summer
5. Let Us Prey/Call For The Priest
6. Raw Deal
7. Here Come The Tears
8. Dissident Aggressor
9. Race With The Devil
10. Jawbreaker (live)
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