2008年08月20日 (水) * 編集
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by TCm (11/15)
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2005年09月13日 (火) * 編集
95/6年の一大トレンド、それは『ニュー・クラシック・ソウル』。今やお恥ずかしい響きもあるこのフレーズ、もともとは同年日本で大ブレイクした4人組コーラスグループ Solo の1stアルバムに記載されていたものですが、比較的若手のアーティストたちが、60sや70sのクラシックなR&B/ソウルの雰囲気や精神を90年代に再現させたムーヴメントを指していたようです。関連アーティストとして、Maxwell や Tony Rich Project、Tony Toni Tone などを挙げておきましょう。 おっと D'Angelo を忘れるところでした。この極めて挑戦的な1st "BROWN SUGAR" の衝撃こそが自分にとっての95年型ブラック。決してシャウトではなく、繊細な囁きを幾重にも重ねていくようなヴォーカライゼーション、ゆらゆらと揺れるオルガン、内側へ潜り込んでいくようなリズムセクション… ごく一部の例外を除き、作詞作曲・アレンジ・制作を本人が行い、ほぼ全楽器を自分で演奏して丹念に織り上げた様子からは、初期のプリンスを連想します。サウンド的には、オーソドックスなソウルに思いっきりジャズのエッセンスをまぶした印象。ベースラインやピアノソロに感じさせるジャジーなコードもそうですが、"When We Get By" ではストレートなスウィングを聴かせたりも。いずれも新鮮で、ヘッドフォンで大音量で聴いていると何ともいえない快感がじわじわと身体の奥底から湧いてきたものです。 "Brown Sugar" や "Lady" のようなヒットシングルもよいですが、何より強烈な印象を残したのは5曲目の "Shit, Damn, Motherfucker"。彼女が自分の親友と浮気している現場に踏み込んだオトコが、激怒のあまり2人を殺し、血みどろの両手に手錠をかけられるまでの断片的回想。あまりにもビジュアルなそのイメージは、単調なリズムと相まって脳裏から決して離れないのです。 2005年08月28日 (日) * 編集
正直に告白すると、Nirvana の "NEVERMIND" は決して大好きなアルバムではありません。アルバム全体を聴くと思いっきり暗い気分になるから。もちろん、そういう感情を吐露した作品だからこそ世界中の若者から支持されたんだってことは理解できますが、それでも聴いていてツライ瞬間が多すぎて。Foo Fighters のこのデビュー作を聴いた時には本当に驚きました。Nirvana のあのつかみやすいメロディはひょっとして、この寡黙なドラマーが書いていたのか??と。カートの事をイメージしながら聴いちゃうと、どうしても暗く響く歌詞も多いけれど、それでもどこか吹っ切れたメロディと豪快なドラムスが最高に気持ちいい。ドラムの音色というのは個人的にかなり大事で、これだけで印象がずいぶん変わっちゃうのです。 "This Is A Call", "I'll Stick Around", "For All The Cows" といったシングル曲の出来がやはり良いようです。"Big Me" のビデオクリップで見せた Dave Grohl のお茶目な演技も忘れられず。フレッシュミントFootos、僕も食べたいな。 2005年08月11日 (木) * 編集
激キャッチー! Shirley 可愛い! 以上、おしまい。…でもいいんだけど、そういう訳にもいかないのでもう少し。実はですね、1st "GARBAGE" は全体通して楽しむところまではいかなかったんですよ。"Stupid Girl" やなんかのヒットシングルはもちろん気に入っていたのですが、どうも私が求めていたイメージとはズレていたみたい。くぐもった音とヴォーカル、重い詞、ハッキリしないリズム隊などイマイチ突き抜けない感じが拭えなかったのです。 高校のころは何とも思っていなかった女の子が、大学に入って何かの飲み会で一緒になったみたら、めちゃめちゃ垢抜けてお化粧も上手になり、その可愛さにビックリしたことはありませんか? この娘化けやがった、と。これはまさにそんな感じの大変身セカンドがこの "VERSION 2.0"。新ヴァージョン、とは言い得て妙なり。 "I Think I'm Paranoid" や "Special", "Push It" といったシングル曲でのすぐに口ずさめるカッチリしたメロディは当然のこととして、アルバムトラックもおしなべてザクザクしたギターリフとリズムセクションで構成され、オープニングからエンディングまで、一気に聴かせてくれる、全曲リピート可のオススメ盤。 2005年07月29日 (金) * 編集
「ジェネシスのアルバム1枚選んで」と言われたとする。"LAMB" を選ぶか "SELLING ENGLAND" を選ぶか、はたまた "TRICK" を選ぶか。バアイによっては "INVISIBLE TOUCH" もアリだし、敢えて "GENESIS" という選択も、ある種のセンスを感じさせることができるかもしれません。ザッツ・オール。 そこで、僕がこの邦題『静寂の嵐』なるアルバムを好むと仮定して話を進めましょう。もちろん "THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY" は名作です。難解なストーリーと忘れがたいメロディの数々で、何度も繰り返し聴かせる魅力に溢れてます。エンディングの "It" で訪れる圧倒的な音のカタルシスは、プログレと呼ばれるジャンルの中でも最強の瞬間かもしれません。一方で "INVISIBLE TOUCH" だってサイコーです。プログレ者(もの)的には評判が悪いとはいえ、あそこまで露骨に商業主義の仮面をかぶってみせるのも、ある種のユーモアかもしれません。もっとも "Tonight, Tonight, Tonight" や "The Brazillian" のようになかなか侮れない曲も配置してあります。 では僕はこの 『静寂の嵐』 のどこに惹かれるのか? 決して派手な作品ではありません。むしろ地味な作風。大ヒット作、とも言えません。そして何より、Peter Gabriel もおりません(笑)。端的に言って、その英国人らしいセンスこそが魅力なのではないか。まずこのヒプノシスによるジャケットのアートワークをご覧になってください。水墨画の如きタッチで描かれた、低く雲の垂れこめる鉛色の空。これぞ英国です。wind と wuthering という頭韻を踏んだ単語がそれぞれ、今まさに英国郊外の田園に訪れんとする静かな嵐のイメージを喚起させるではありませんか。 荘厳な Tony Banks の鍵盤で幕を明ける "Eleventh Earl of Mar" は没落貴族のストーリィ。敵軍に追われる父と子の姿を歌うフィルのヴォーカルは、ピーターの声を意識しつつも気負いは感じられません。この曲や "Unquiet Slumbers for The Sleepers... In That Quiet Earth" などで展開される演奏には、プログレ者ならニヤリとするでしょう。他方、素晴らしくソフトなバラード "Your Own Special Way" もお気に入り。マイクが後にメカニクスで爆発させるポップセンスが垣間見えるソングライティングです。 紅茶を淹れ、スコーンでもいただきつつ目を閉じて、ゆっくりと聴きたい1枚。 2005年07月28日 (木) * 編集
マリリオンは、その擁したヴォーカリストによって大きく2つの時代に分けられます。あるいは2つを同じバンドとは考えないという人もいらっしゃるかもしれません。後期にあたる Steve Hogarth も素晴らしい声の持ち主ですが、やはり初期の傑作で歌ってきた Fish のヴォーカルを忘れるわけにはいきません。見事に原題のイメージを捉えた『過ち色の記憶』なる名邦題がつけられたこのアルバムは、誰の心にもあるであろう、幼年期の戸惑いや後悔の記憶をじっくりと、丁寧に呼び覚ましていくメロディとコンセプトで構成されています。アルバム各曲の音がつながっていて、全体として1つの組曲になっている作品を聴いたのは、これが初めてだったかも。 UKでシングルヒットした "Keyleigh" (UK#2/85), "Lavender" (UK#5/85), "Heart of Lothian" (UK#29/85) などを核として繰り広げられるストーリィは、英ポンプ・ロック界を牽引した芸達者なプレイヤーたちが演奏する堅実なトラックの上で、時に神経質にまた時に大らかに歌う Fish のヴォーカルによって語られます。まるでドラマのナレーションを聴いているような不思議な気分。 全体としてほろ苦い青春(引っ掛けた "Bitter Suite" という組曲も収録)の回想録といった趣ですが、エピローグの "White Feather" が希望的イメージに満ちており、聴き終わった後は明るく爽やかな気持ちに。そこもまた好印象なのです。 2005年07月22日 (金) * 編集
「U2ファンであること」と「カッコいい人であること」が≒で結ばれていた時期がありました。"THE UNFORGETTABLE FIRE" から "THE JOSHUA TREE" にかけての頃は特にそうで、硬派なロックファンを演出するのに欠かせないアイテムだったと言えましょう。自分も聴いた回数では "JOSHUA" の方が多いように思います。それでもこの "ACHTUNG BABY" を挙げるのは、あまりにも予想と異なる展開を見せてくれた衝撃と、大胆な新機軸の背後に見え隠れする従来のファンへの思いやりとが絶妙にブレンドされて、結果として「商品」として極めてよくできた作品になっていると思うから。 もちろんそれは U2 のメンバーたちだけの努力ではなくて、Lanois / Eno / Flood / Lilywhite といった当世随一の仕事人たちが一緒になって汗をかき、知恵を絞った結晶であることは言うまでもありません。 煮詰まりかけた印象のあった彼らが、実に軽やかに歌いきってみせる "Even Better Than The Real Thing" や "Who's Gonna Ride Your Wild Horses" に胸のつかえが取れたら、"Zoo Station" のヘヴィな諧謔性も冷静に受け止められるかも。最初は何をトチ狂ったかと思った "The Fly" や "Mysterious Ways" もまさしくミステリアスなまでにフックが頭から離れず、ここぞとばかりに泣かせる "One" でオールドファンの貴方も涙腺を空にできる。 でも、個人的ベストはラストを飾る金縛りモノの禁忌楽曲 "Love Is Blindness"。 低く静かなオルガンのイントロダクションのコード進行だけで全身に鳥肌が立つ。ゆっくりと、しかし確実に力を込めながら、Bono が「恋は盲目である」由を切々と歌いかける。絞り出す声が伝えるのは、悟りか、諦めか、それとも何か別の感情なのか。 暴力的な Edge のギターソロは、メロディなどほとんど奏でることなく、大きなハンマーを一振りするように鈍い音の塊を叩きつける。循環するコードの中、曲は静かにフェードアウトしていくけれど、僕の胸は締めつけられたまま、CDプレイヤーの前にいつも置いてけぼりにされてしまうのです。 2005年07月20日 (水) * 編集
いはゆる「スラッシュメタル」との初めての出会い。それが『メタル・ジャスティス』。でも個人的な印象はむしろプログレに近いのです。細かく積み重ねられたギターリフをキース・エマーソンがオルガンで弾いてる様を無理やり想像すれば、"TURKUS" あたり好きなリスナーなら結構聴けるんじゃないかと。 構成的には今でも大好き。変拍子チックなリズムチェンジの多用、複雑なギターアンサンブル、怒りや不信感や絶望に満ちた重くのしかかる歌詞。オープニングの高速な "Blackened" でいきなり飛ばされ、10分近い大作 "...And Justice For All" の展開に酔いしれたあとは、時には大きな波にのまれるように、時には岸壁に打ちつけられるように、彼らのペースで引っ張られていく自分。まさかのシングルヒット、"One" のビデオクリップの衝撃も忘れられません。個人的にはこの当時のスタイルのままでも全然構わなかったんだけどなあ… 確かに、Steve Thompson & Michael Barbiero のミックスによるサウンド(特にベースの音像)がペラペラなのは残念ですが、当時はとにかく全体の音数に圧倒されたものです。でもやっぱり欲を言えば、やっぱりこのアルバムを Bob Rock の録音で聴いてみたいよね。全然違う作品になっちゃうだろうけど、一度くらいは… 2005年07月19日 (火) * 編集
もう、僕は絶対に許せんのだよ。"PANDEMONIUM" の如き名盤が Amazon.com で新品購入できない状態になっているという事実が。廃盤扱いということなのか? でも心配ご無用、中古市場における膨大な在庫と低廉な価格のおかげで入手は極めて容易。それはそれでまた許せんことなのだけれど。映画 "PURPLE RAIN" をご覧になった方ならご存知のとおり、Morris Day のカッコよさといったらありません。そこに Jam & Lewis、Jesse Johnson と役者が揃って再結成したフルレンス、これに期待せずして何に期待するとばかりに聴きまくった90年の夏。 実際、楽曲の出来は最高なんであって、Terry Lewis のベースがウネリまくるファンキーな "Jerk Out"、Jesse Johnson のハードロック気味なギターで塗りつぶされた "Blondie" "Skillet"、そして千両役者 Morris の面目躍如たる激甘バラッド "Donald Tramp (Black Version)" "Sometimes I Get Lonely" などなど、これでもかとばかりに繰り出されるトラックに目が、いや耳がくらむ65分間。要所を締める Jimmy Jam のキーボードのセンスや、Candy Dulfer の乾いた Sax サポートも好印象。そんな意味では、同時期にリリースされた Prince 名義のサントラ "GRAFFITI BRIDGE" とセットで楽しみたい1枚でもあります。 熱い期待を胸に、みんなが横浜アリーナまで出かけた来日公演は今や語り草。そこには Jesse も Jam & Lewis もおらず、完全に Morris Day & His Band と化した The Time なるグループ(?)が空虚にヒット曲を連発する姿があった。Jerome Benton らと一糸乱れぬ素晴らしいダンスステップを見せてくれた Morris は、やっぱりホンモノのエンターテイナーでした。 2005年07月18日 (月) * 編集
歌唄いにとって、「声」は最大の武器。それが2度と忘れられない声であればあるほど、戦いは有利であるはず。よっぽどのことがない限り。そしてテレンスの場合は、よっぽどのことがあったのです。まあ確かに、手がつけられないビッグマウスぶりだったし、マスコミを煽るだけ煽った彼にも非がなかったとは言えません。2nd "NEITHER FISH NOR FLESH" で独り善がりな非コマーシャル路線に足を踏み入れたのも、今にして思えばちょっとやり過ぎだったか。 余談ながら、圧倒的な期待と注目の中、2000年にリリースされた D'Angelo の2nd "VOODOO" を聴いて私が真っ先に思い出したのが、かの『N.F.N.F宣言』。D'Angelo がまとめあげた、ハイピッチなパーカッション音と、混沌とした音楽スタイル、そして美しいファルセットを聴きながら、時代が時代だったら『N.F.N.F.』も全米1位になり得た音だったのかもしれない、と…。ちょっと違うか。 いずれにせよこの1st "INTRODUCING THE HARDLINE..." がせることはありません。キャッチーな英第1弾シングル、 "If You Let Me Stay" のコーラスで張り上げるTTDのハスキーな声で、もういきなりつかまれます。"Wishing Well" の力強いドラムと怪しげなメロディ、そして謎めいた歌詞。James Brown の影響が顕著なスピードチューン、"Dance Little Sister"。Sade 風といってもよいかもしれない浮遊感溢れる "Sign Your Name"。私個人は大胆なアカペラ、"As Yet Untitled" でのある種の危うさをも評価しつつ、ラスト11曲目の Smokey Robinson カヴァー "Who's Lovin' You" で聴かせるひどくまっとうなソウル・マナーでダメ押しです。 まだまだ枯れるには早過ぎる。プリンスがまだまだ現役で頑張り、D'Angelo が時代の寵児としてもてはやされる21世紀にこそ、TTDにもう一花咲かせてあげたいと思っているのですが… 2005年07月15日 (金) * 編集
したたかな女性です。こう言うと語弊があるのかもしれませんが、やっぱりそう思わずにいられない。The Sugarcubes の時には全然引っかからなかったのですが、ソロ1st "DEBUT" を経て95年リリースのこの "POST" で完全につかまりました。彼女の手にかかると、すべての男性は道具にされてしまう。それは無上の喜びであり、快感なのではありますが… Nellee Hooper を全面的に起用したり、Tricky を連れて来てトリップ・ホップをも巧みに消化したこのアルバムは、そのテクノ的なバックトラックがかえって世紀の珍獣 Bjork の「声」の迫力を強調。ストリングス・アレンジメントに "Also Sprach Zarathustra (2001)" (US#2/73) のヒットなどで知られる Deodato がクレジットされているのがとってもいい味出してます。 "Army of Me" での怒りの発露は、英語的に正しいのかどうかはともかく、とてもビョーク的なのは確か。"Hyper-ballad" に歌われるあまりにも無防備な「愛」、振り付けたっぷりの派手なビデオクリップも忘れがたいカヴァー "It's Oh So Quiet" などなど、シングルヒットもたくさん出ました。長すぎず短すぎず、11曲ってのもいいですよね、今どき。 全編アイスランド語で歌うジャジーな "GLING-GLO" も大のお気に入り作だったりします。 |
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