★WINTER WONDERLAND★
洋楽、映画、読書、国際分散投資、そして心穏やかなシンプルライフ。 (新規の記事追加は http://ww.blog2.fc2.com/ で行っています)
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#73 "1987" - Whitesnake
2006年07月16日 (日) * 編集
1987タイトルを見て「おや?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが。

1987」はUK盤のタイトル。US盤は「WHITESNAKE」、日本盤は「サーペンス・アルバス〜白蛇の紋章〜」。確かにジャケには SERPENS ALBUS とあるのだけれど、白昼堂々と「ホワイトスネイクの『サーペンス・アルバム』ってカッコいいよネ!」などと語りかけられると、どう対処していいかわからなくなってしまうので、これまで誤解してきた皆さんはぜひこの機会に覚えませう。たまには役立つ WINTER WONDERLAND。

実は一時期ガチガチなCDコレクションをしていて。つまりUSのアーティストはUS盤で、UKのアーティストはUK盤で買わなくちゃ、みたいな。それぞれの国で売られているフォーマットで買ってこそ、そのアーティストに対するリスペクトだとか思ってたんですね。今にして思えば高いUK盤にずいぶんお金を注ぎこんだものです。チキショー。しかしこのアルバムに関して言えば、曲順から収録曲から全然違いますので、別物と言ってもいいかもしれません。いやむしろいろんな意味で、UK盤でなくてはならないディスクだと思います。

1曲目は誰が何と言おうと "Still of The Night" でなくてはならんのですよ。ところが、US盤では信じられないことに、"Crying In The Rain" で幕を開けるのです。ダメダメダメです! "Crying..." はもちろん悪いバラードではありません。それどころか、誰にも知られぬよう雨の中で熱き涙を流す、漢(おとこ)David Coverdale の面目躍如といった素晴らしい楽曲です。

ですがしかし、これはやはりスピードチューンに疲れた5曲目あたりでようやく登場してほしいわけですよ。UK盤のとおりに。同様に、奇跡的な全米#1ヒットになった "Here I Go Again" にしても、中途半端に4曲目に登場するUS盤ではなく、怒涛の充実楽曲を見せつけた締め括りに、漢(おとこ)の決意表明としてラストに歌い上げてほしいのですよ。(UK盤 "Here I Go Again 87" の後に収録の "You're Gonna Break My Heart Again" はボーナストラックと見なす方向で)

Mike Stone と Keith Olsen の制作による擬似ツェッペリン型ビッグサウンドは典型的な80年代メタルですが、今となってはそれもまたをかし。(でも実は Steve Vai を迎えた次作かつ異色作の "SLIP OF THE TONGUE" を偏愛しているという事実はここだけのヒミツ。)


【Whitesnake @ Amazon.co.jp
1987
Slip of the Tongue
Slide It In
#74 "YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE" - Yngwie J. Malmsteen
2006年07月02日 (日) * 編集
Rising Force好きか嫌いか、両極端に分かれてしまう人です。巨人ファンとアンチ巨人ファンのようなものか。しかし、アンチが多いということはそれだけ注目を集めている証拠でもある。気にならないアーティストなんて道端の石ころみたいに視界に入りませんから。

アルバム毎に若干の路線変更はありますが、基本的に一貫したネオ・クラシカル路線。ディミニッシュ・スケールでひたすら早弾きしまくるそのスタイルは、当時のハードロック/ヘヴィメタル界に大旋風を巻き起こし、多くのフォロワーを産みました。そのほとんどが消えたり、路線変更していく中、唯ひとりイングヴェイだけは生き残り、他国はともかく日本では一定の枚数を売り続けている訳です。

賛否両論ありましょうが、この1st "RISING FORCE"だけは聴いてみてもいいんじゃないかと。実際、その後もずっとライヴの定番であり続ける楽曲、例えば "Far Beyond The Sun" や "Black Star" などの名曲が満載で、瑞々しさとクオリティの高さが両立しているアルバムだと思います。2曲の歌モノ "Now Your Ships Are Burned" "So Above, So Below" でここぞとばかりに素晴らしいハイトーンを聴かせる Jeff Scott Soto は、その後もいろいろなところで活躍するヴォーカリスト。この2曲も、まさに名唱。

周りにだれもいないのを確かめてから、部屋でこっそり聴きたい、プチ恥ずかしい1枚。

え? 僕? もちろん聴いてますよ。こっそりと…


【Yngwie Malmsteen @ Amazon.co.jp
Rising Force
Marching Out
Odyssey
#75 "HOTEL CALIFORNIA" - The Eagles
2006年06月27日 (火) * 編集
ホテル・カリフォルニア(紙ジャケット仕様)『ホテル・カリフォルニア』に対して、『アメリカという幻影に終止符を打った不朽の名作』とか『ロックを葬り去った永遠の名盤』とか、よくわかんない手垢の付いたフレーズで賛美するレビュウは、正直言ってちょっと苦手。もうやめませんか? 僕もそういうのは書きませんから。

いや一応理解はしますよ。70年代後半のアメリカの挫折感みたいなものを、極めてコンセプチュアルに描き出した作品という意義は。アートワークのビバリーヒルズホテル写真も、まさに没落の一瞬を捉えた素晴らしいフォトだと思いますしね。でもこういう極めて同時代性の強い作品(1976年リリース)を83年頃に初めて聴いてみても、同じような衝撃を受けることはもともと不可能なわけで。各種時代背景をさておくにしても、素晴らしく良くできた作品なのは確かですけれど。

人間には能力以上の力を出せる瞬間があるようです。例えば、オリンピックのような舞台において、それまで練習でも全然出せなかったタイムが簡単に出てしまったりします。実はそれも短に潜在的な「能力」を発揮しただけで、練習時の方が抑圧されていたのだと言われればそうなのですが、要は本人でもビックリするくらいすごい結果が出ることがあるってこと。で、多分イーグルスのメンバーにとって、このアルバムもそうした作品だったのではないかと。制作途中から「おいおいヤベーよ、こりゃすごいモノを作ってるぜオレ達…」という意識があったかどうかはともかく、気がついたら自分たちの手に負えないくらい巨大なモンスターが立ち上がってしまったような。

ある意味それは運命だったのかもしれませんし、この時の5人のメンバーの意識が極めて鋭く交感し合った結果であったのかもしれません。一体どこに行きつくんだろう、と思わせるタイトル曲 "Hotel California" の深刻な敗北宣言(こそが勝利宣言だという聴き方もありましょうが)から、エンディングで夢の終焉を再確認するような "The Last Resort" まで、収められた各曲のクオリティの高さとその配置には、まさに神懸かり的なものを感じずにはいられません。

…あああ。こうやっててこのアルバムのレビュウはいつも手垢の付いた「不朽の名作」方面へなだれ込んでいくんだよなあ。悔しい。この後も少しだけ活動を続けるイーグルスですが、はっきり言って自分たちの創造したモンスターに生きたまま食われてしまいました。実に美しい死にざまだったと言わざるを得ません。

で、密かに気に入ってるのは、B面1曲目の "Wasted Time (Reprise)" のストリングスアレンジだったりして。胸がキュンとする、甘酸っぱくもホロ苦い夏の想い出。


【 The Eagles @ Amazon.co.jp
ホテル・カリフォルニア(紙ジャケット仕様)
呪われた夜 (紙ジャケット仕様)
ロング・ラン(紙ジャケット仕様)
#76 "SUPERUNKNOWN" - Soundgarden
2006年06月25日 (日) * 編集
スーパーアンノウン今ここで「グランジ」について語るつもりはありませんが、90年代にアメリカのロックを大きく変えたムーヴメントであったことは記憶されてもよいでしょう。80年代の軟派なロック(好きなんですけど…)へのオルタナティブとして台頭してきた Nirvana や Pearl Jam, Alice In Chains そしてこの Soundgarden などをひと括りにした分類はあまりにも強引過ぎましたね。各バンドの志向するベクトルは全然違ってましたし、もっと言えばこの Soundgarden もアルバム毎に違うといってもいいくらいでしたから。

そんなわけで "SUPERUNKNOWN"。日本盤帯には『震撼するしかない!』という迷?コピーがついていました。まあ今にして思えば、「『震撼するしかない!』とか書いとくしかない! 他に言葉浮かばんし!」という担当者の嘆きが垣間見える素晴らしいコピーだと読むことも可能ではありますが。

それはともかく、SUB POPから音源をリリースしていた彼らが、メジャーシーンでも話題になり始めたのはこの前作の "BADMOTORFINGER" あたりか。ウネリまくる Black Sabbath 的なギターリフの一方で、ハードコア/PUNKの色合いも濃かった同作に馴染みきれなかった自分も、70年代ハードロックっぽい豪快な仕上がりを見せたこの "SUPERUNKNOWN" にはずぶずぶにハマりました。

芸達者なメンバー4人(Chris Cornell, Kim Thayil, Ben Shepherd, Matt Cameron)ですが、この作品ではやはり Chris Cornell のヴォーカルが圧巻です。聴き手の魂を鷲掴みにしてぐいぐい揺さぶるようなその「声」を中心に据えて、周囲を彩る Kim Thayil のギターもますます映えているような。「歌モノ」の極致はやっぱり "Black Hole Sun" でしょう。あざといまでの悲しげなメロディをセルアウトと評するのは簡単なことですが、これだけの楽曲を書き、歌える時期というのは Chris Cornell にとっても限られていたわけで、むしろこの後急速に失速するバンドの最後の輝きとして愛でたいところ。

冒頭の "Let Me Drown" のウネるリフに溺れ、"My Wave" の5拍子リフにリズムを取り損ね、バラード(?) "Fell On Black Days" にどこまでも深く落ち込み、シアトル流アリーナロック "Superunknown" を大合唱。Ben Shepherd の繊細な感性を感じさせる "Head Down" に心を熱くして "Black Hole Sun" へとたどり着く前半部は非常にキレイに流れるのですが、アルバムの後半部はひたすら混沌とした印象。何回も聴きこんだアルバムなのに、曲名を言われてもメロディが出てこないものがあったりして。そういうカオスっぽさまで狙って作り込んだのだとしたら、それはそれで震撼するしかないですけど。


【Soundgarden @ Amazon.co.jp
A-Sides
Louder Than Love
Ultramega OK
#77 "PARKLIFE" - Blur
2006年06月07日 (水) * 編集
Parklife「ブリット・ポップは死んだ」。デーモン・アルバーン談。

おいおいちょっと待ってくれよ、殺す前にそれが何だったのかちゃんと教えてくれよ。人それぞれいろいろな想いを抱いていることでしょうけれど、自分にとってはやっぱりこのアルバム。

Blur はある時点までは非常に意識的に「英国らしさ」を追求してきたバンドだと思います。それも、かの地の sense of humour たっぷりに、ひねくれたスタンスでやってくれたものですから、自分なんか全然分かりませんでした。少なくとも東京に住んでいる間は。

ところが95年3月にロンドンに住むことになって。

行ってみたら当然、このアルバムが街でガンガン流れているわけです。仕方なく買ってみる。CDウォークマンに放り込んで街を歩いてみて驚きました。あまりにも街の風景にマッチしている…。「サウンドトラック」という言葉の真の意味を、まざまざと思い知らされたワケです。

思うに音楽にはその効果を最大限に発揮できるシチュエーションというものがあって。

それは例えば女の子と2人きりのシーンであったり、失恋して落ちこんでいる心情であったり、仕事に向けて気合いを入れる局面であったり、降りしきる雨の朝であったりするわけですが。

そしてある種の音楽には、イギリスのあの暗い冬の空の下や、短くも輝ける夏の日々に極端にマッチするものがあるように思えるのです。

これは完全に経験則なので説明不可。たとえばあんなに苦手だった The Smiths / Morrissey の音や声をあれほど好きになって帰って来るなんて、我ながら今でも信じられないくらいだから。でも間違いなく、あの街で聴くことにより違った受け止め方ができる音楽というものがある。

タイトル曲 "Parklife" で語りの部分のナレーションをしているのは、映画「さらば青春の光(QUADROPHENIA)」の主演男優、Phil Daniels。さりげなく「英国」「The Who」などの意匠を織り込みつつ、アルバム全体に箱庭ポップとしてのブリティッシュネスをぎっしり詰め込んだ大傑作。最初から最後までアイディア満載で気を抜ける部分がないくらい。

"End of A Century" も "Trouble In The Message Centre" も "This Is A Low" も大好きだけれど、やっぱり "Tracy Jacks" の発音は「とらいせい じゃ〜っくす♪」じゃなくっちゃね。


【Blur @ Amazon.co.jp】
Parklife
The Great Escape
Modern Life Is Rubbish
The Best of Blur
#78 "MAMA SAID" - Lenny Kravitz
2006年01月19日 (木) * 編集
Mama Said世に偽物は数多くあれど。ヤツこそはニセモノの中のニセモノ。間違いないよ。

まあ1stの "LET LOVE RULE" の露骨なビートルズ趣味には「どうせコイツ洒落で済ませる気だろ?」とタカを括っていたのです。ところが続いて届けられたこの2ndには困りました。ちょっとこの人、マジでヤバいかもしんない。誰か助けてやってくれ。…と誰も思わなかったのかどうか、誰も助けることなくその後もコツコツ勘違いアルバムをリリースし続け、5作目 "5" からは "Fly Away" が全世界的に大ブレイク。困ったものです。

それはさておき、この "MAMA SAID" には一貫性が感じられて好きです。例によって60s〜70sフレイヴァなんだけど、1stに顕著だった暑苦しさがやや薄れ、ストリングスやホーン、メロトロンを多用したメロウな音作りが印象的。特にUS盤のオープニングを飾る "Fields of Joy" の素晴らしくポジティブでドラマティックな展開には、何回聴いても鳥肌が立ちます。Guns N' Roses の Slash に弾かせたギターソロも非常によく練られていて。続く "Always On The Run" や、US盤ではずっと後ろに出てくる "What The .... Are We Saying" での胡散臭さ、いかがわしさはご愛嬌として聞き流し、むしろ "What Comes Around Goes Around" や "The Difference Is Why", "Flowers For Zoe" といった抑制の効いた静謐な楽曲にこそ聴くべき点が多い。

あと、これは Lenny のアルバム全てについて言えることですが、一番のお気に入りは、実は彼自身が叩いているドラムスなんですね。決して巧くはありませんが、微妙なタイミングのずれ具合といい、あまりにも型どおりのフィルインといい、プロのドラマーには出せない何とも言えない味があって。ライヴで連れて来る Cindy Blackman の太鼓も、アレはアレでいいんですけど。

やっぱり自分は "It Ain't Over 'Til It's Over"(US#2/91) が Earth, Wind & Fire の "That's The Way of The World" (US#12/75) のパクリだってことに気づくのに何年もかかっちゃうような世代なわけで。90年代にリアルタイムで70年代音楽をに触れられる機会は、それはそれで貴重だったってことです。ハイ。
#79 "VIVID" - Living Colour
2005年12月03日 (土) * 編集
Vivid切迫度という点では次作 "TIME'S UP" の方がはるかにメーター振り切ってますが、純粋な楽曲の良さを評価してこのファースト "VIVID" を取り上げます。

何しろ衝撃的だったわけです。ブラックが本気でロック、それもハードロックを演ったらどうなるか。そもそもホワイトは身体的運動能力において、ブラックに勝てない部分がある。「生」で戦ったらかなわない相手と向き合うにあたり、ホワイトはギターやベースの音楽信号を電気的に増幅し、歪んだ大音量で理論武装した「ハードロック」なる様式を完成させたわけです。どうだ、これなら勝てるまいと。

…まあ、それも88年までのことでした。「じゃあ、いっちょそのハードロックっちゅうのをやってみるか?」と立ち上がった4人の黒い男たちによって、ホワイトの牙城は粉々に打ち砕かれたワケです。このアルバムが出た頃、『黒いツェッペリン』とかなんとか言われてたような。でも実際に聴いてみると、いわゆる様式美としてのHRはここにはありません。そりゃそうだ。それじゃ何の意味もないわけで。このディスクに詰まってるのは、ブラックが内側に悶々と抱えてきた長年の想いを一気に爆発させた轟音ミクスチャーと、その残響にそこはかとなく漂う悲壮な解放感。ホワイトの側からファンク等の黒人音楽にアプローチした Red Hot Chili Peppers の成し遂げたミクスチャーとは明らかに違う何か。

シーンを席巻した強烈な個性の自分たち自身を歌っているかのような "Cult of Personality" が代表曲でしょうが、"Middle Man" や "Which Way To America" も印象深し。特に後者は、高い理想を掲げつつも混迷し続ける米国社会をブラックの観点から強烈に斬りまくり、聴いてるだけでめちゃくちゃ血中アドレナリン濃度が高まります。マジで。

アーティスト名とアルバムタイトルが縁語になっている、極めて美しい例のひとつ。
#80 "(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?" - Oasis
2005年12月03日 (土) * 編集
モーニング・グローリー右のジャケット写真は、ロンドンのSOHO地区にある Berwick Street という通りです。左端に映っているのが Selectadisc というお店。僕も毎日のように出かけて、中古新入荷のディスクをサクサクと漁ったものです。このストリートこそ、街の音楽好きが集うレコード屋集中エリア。右に左に軒を並べて。ああ懐かしき1995-1996のロンドン。

音楽雑誌で持ち上げるスタイルがどうにも苦手だった僕は、デビュー作の "DEFINITELY MAYBE" が大評判になっていたことは知っていましたが、ほとんど気にしていませんでした。95年3月にかの地に渡るまで聴いたこともなかったような。しかし行ってみてビックリ。恐るべき浸透度。街角で男の子や女の子たちが鼻歌を歌いながら歩いているのです。"Live Forever" なんかを。ヒット曲を口ずさんでるだけだと思えば別に日本でも珍しい光景ではないのかもしれませんが、当時はちょっと驚いたものです。

折りしも BRITPOP なるキーワードで英国ロック/ポップバンドが一気に盛りあがろうとしていた時期。マスコミも煽りに煽ってこのアルバムのリリースを盛り上げました。自分もすっかり乗せられて、会社帰りにこの Berwick Street にある行きつけの "Mr. CD" というお店で10ポンドで購入し、すぐにCDウォークマンに放り込んで聴きました。まさにジャケット写真のとおりに、道の真ん中を歩きながら。頭の中に1曲目 "Hello" のザクザクした音が流れてきた時の感覚を、今でも忘れません。日が暮れてきたSOHOを目にしながら耳に飛び込んでくる "Wonderwall" "Don't Look Back In Anger" のメロディーラインに身体が震えました。もっとも耳に残ったのはむしろラフな作りの "She's Electric" の方だったり。

決して突出したバンドだとは思いません。でも、リアムのぶっきらぼうなヴォーカルの存在感は何ものにも代え難いし、少なくともこの "(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?" アルバムまでは、ノエルのどこか懐かしげな「一緒に歌える」メロディセンスも大したものかと。
#81 "NO DOUBT" - 702
2005年09月17日 (土) * 編集
No DoubtEn Vogue に魅了されて以降、実にたくさんのR&B女性グループが生まれましたし、実にたくさんのCDを買って(買わされて?)きました。CDショップで「ブラック/女の子/2名以上」のジャケを見るや否や自動的にレジに向かっていた日々もあります。そこはまさに…『魔界』でした。

Pure Soul, Vybe, 7669, Ex-Girlfriend, Sa-Deuce, Kut Klose, エトセトラエトセトラ。中にはいい曲もありましたが、アルバム1枚聴きとおせるだけの内容のあるものは決して多くはありませんでした。そろそろ足を洗おうか… と思い始めていたそんな時、たまたま手に取ったこの702の1st "NO DOUBT" によって、僕は再び魔界村に連れ戻されることになったのです。

New Edition 〜 Bell Biv DeVoe の Michael Bivens が立ち上げた BIV 10 Records からデビュー、という時点では「またこの手のグループかぁ」と、ほとんど期待せずに聴いたのですが… なんとみずみずしいヴォーカルワーク! この手のグループの中では相当「歌える」女の子たちが集まっています。弾けるコーラスが歌い上げるキャッチーなメロディに、元気付けられたこと数知れず。ルックス的には決してスーパーモデルみたいな子はいませんが、すれてなさそうで好印象。裏ジャケの Misha ちゃんのミニスカしゃがみショットがいい感じでしょ。

プロダクションには Missy Elliott, Troy Taylor, The Characters, Trackmasters, Malik Pendleton らの名前がズラリ。Jackson 5 の "It's Great To Be Here" をサンプリングした "All I Want" のカワイイことといったらないっすよね! しっぽりと濡れる "Get It Together" のユルさもたまらないな、と思ってみれば Donell Jones 作曲・制作。侮れないワケです。
#82 "SIXTEEN STONE" - Bush
2005年09月16日 (金) * 編集
Sixteen Stoneキャッチーで分かりやすい/歌いやすいメロディ。

何度も書くようですが、これにはホントに弱いのです。その意味で、Bush はやっぱりヨイ。良すぎる。たとえ世界中が非難する側に回ろうとも、僕はやっぱり応援したい。好き嫌いは別にして、"Everything Zen" 級のコーラスを聴かされると、どうにもこうにも「すごい」と唸らずにはいられないのです。

Billboard 誌アルバムチャート最高4位、全米だけで600万枚以上を売り切った大ベストセラー、"SIXTEEN STONE"。Oasis より Radiohead より先に米国市場を制覇したUKロックの雄がこの Bush であることを忘れないようにしたいと思っています。

確かに Kurt Cobain を想起せずにいられない Gavin Rossdale のヴォーカルではあるけれど、だったら彼は歌を歌っちゃいけないかというと、そんなことないでしょ? "Little Things" で暴れ、"Glycerine" でしんみりし、"Machinehead" に熱くなる。確かに底は浅いけど、それを600万人も買う人がいる市場に投入するために作ったわけだから、ホントによく出来たアルバムだといってよいのではないかと。

全米初登場1位となったセカンド "RAZORBLADE SUITCASE" もずいぶん聴きました。
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