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複利の奇跡
2005年01月14日 (金) * 編集
前回までの記事で、

 ★リスクを取って投資することの意義
 ★分散投資の必要性

までは理解していただけたのではないかと思います。今後の経済見通しは不透明ですが、だからといって預貯金をたっぷり持っていれば安全かといえばそうでもない。もし分散投資していなかった場合、ひとたびインフレになれば低金利の預貯金が真っ先に価値を失うのですから、現金のまま持っていることにもリスクがあるのです、

じゃあ、いったいいつから投資を始めればよいのでしょう?
答えは、今すぐ、です。

まだ大きな資産がないから、とか、知識や経験が不足しているから、というのはあまり理由になりません。投資額はごくわずかで構わないし、知識や経験は身銭を切って初めて得られるものです。むしろ、投資に踏み出さずぐずぐずしていると早期引退のチャンスは遠ざかる一方なのです。

ゆっくりと、だが確実に資産を形成する(ほとんど唯一の)秘訣は、複利の奇跡を使って、時間を味方につけることです。逆に言えば、時間を味方につけない限り、まともな手段で資産を形成することなどできません。投資を開始するのは早ければ早いほどいい。遅くとも30代半ばまでには着手したい。

「複利の奇跡」とは何か。
かつてアインシュタインは複利を「史上最大の数学的発見」と評したそうです。なにやら難しそうですが、簡単にいえば利子が利子を生んでくれるということですね。

年利10%の口座に100万円預けたとします。
1年後に預金は110万円に増えます(元金100万円+利息10万円)。
もし喜んで利息を全部使ってしまうと、2年後にも預金は110万円です(元金100万円+新しい利息10万円)。これを繰り返していると、10年経っても100年経っても預金は110万円以上には増えません。これは一番ダメな例です。

次に、年利10%の口座といっても、単利計算をする口座の場合を考えてみます。さっきの教訓を活かして、今度は利息を使わずにそのまま預けておくことにします。単利ですから、元本100万円に対して毎年10万円(10%)の利息がついていきます。つまり、預金残高は1年後に110万円、2年後には120万円、3年後には130万円になるわけです。10年後には200万円になります。

ところが、複利で金利計算をする口座で、利息を使わずそのまま預けていると、2年目の利息は10万円ではなく11万円になります。最初の利息10万円が残高に加わっていたので、110万円に対して利息がついたからです。つまり、2年後時点での預金残高は111万円になります。同様に3年後には121万円、4年後には133.1万円となり、10年後には260万円近くに成長するのです。

単利と複利を比べてみると、何と60万円も差がついてしまう。もし初期投資額が1,000万円だったらその差は600万円です。ただお金を寝かせていただけで。これぞ複利の魔法、10年とか20年といった長い時間をかければ、僕らだって立派な資産形成が可能なのです。

よく引き合いに出される例に、1626年のマンハッタン島の買収があります。アメリカ先住民のインディアンたちは、白人に一杯食わされてマンハッタンをたったの24ドルで売ってしまったといわれます。だが彼らの本当の誤りは、24ドルで売ったこと自体ではなく、

そのお金を賢く投資しなかった

ことだったのですね。つまり24ドルを6%の利回りで複利運用していれば、現在のマンハッタン島全部を、立ち並ぶ高層ビルも含めて丸ごと買い取れるほどの金額に膨れ上がっていたはずなのですから。

僕らは皆生まれながらにして極めて不平等な境遇に置かれている。平等に与えられているのはただ時間だけです。味方につけられるのも時間だけですが、時間を味方につけて、たとえ少額でも地道に投資を続けることによって、最終的にはお金の心配から解放された人生を送ることができる。一見逆説的なこの真実に気づいた瞬間、日々の生き方が変わってくるような気がします。
Comment
・こんにちは
いつも拝見しています。いつも日記感服します。僕も頑張ります。最近寒くなってきたので体に気をつけて下さい。応援しています。
2008/11/10(月) 10:04:32 * URL * 昭雄 #-[編集]
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