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『Miami Vice』
2006年10月13日 (金) * 編集
Miami Vice80年代洋楽ファンなら避けて通れないドン・ジョンソン主演の "MIAMI VICE"。リメイク話が持ち上がって以来かなり期待していたものの、06年版『Miami Vice』は通にしか勧められないかなりヤバい仕上がり。

個人的に初体験だったマイケル・マン監督の映像はひたすらダークで、大半を夜の場面が支配している。マイアミ発で中南米の麻薬密輸組織に潜入するという指名を帯びた刑事たちの姿に、徹底的にリアルにシビアにこだわりまくる映像。

その結果、終盤までアクションらしいアクションもなく、ジョークに満ちた会話など皆無という重苦しさが続く。コリン・ファレルとジェイミー・フォックスという当代きっての人気若手キャストの魅力をここまで見事に捨てきれる監督に、ある意味爽快感すら感じる(人もいるかもしれない)。

ラストにはこれまた異様にリアルで暴力的な銃撃戦が用意されており、無駄に壮絶な殺し合いにカタルシスを感じる(向きもあるかもしれない)。マン監督が妙にこだわったらしいコン・リーの起用も、冷静に考えればヒスパニック女優で構わない役どころ。なのに彼女の下手すぎる英語と、大鶴義丹にしか見えないそのルックスにより、珍妙なラテンオリエンタル風味に包んでしまったあたりが観どころか。敢えて言うならば。
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