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#68 "TRASH" - Alice Cooper
2006年10月01日 (日) * 編集
Trash何せ洋楽を聴き始めたのがMTV以降なので、アリス・クーパーにリアルタイムで出会うには "Poison" (US#7/89) のヒットまで待つ必要がありました。しかしその時ですら「何だか胡散臭いオジサンだなー」と思って気が乗らなかったのです。気が乗らないまま、ある先輩から譲り受けた来日公演@横浜文化体育館のチケット。やむなく聴いてみたのがこの "TRASH" アルバム。

いやビックリしました。何に驚いたってそのキャッチーな楽曲群。だって聴きながら、2回目のコーラスからは一緒に歌えちゃうんですよ。徹底して分かりやすく覚えやすい。ロック名盤本などを読んで抱いていた「アリス・クーパーはおどろおどろしい演出のショック・ロックとして…云々」というイメージは根底から覆されました。その立役者として作曲に関わったのは、もちろん Desmond Child 大先生。Bon Jovi の一連のヒットなどで名前は当然知っていましたが、アルバム1枚通して Desmond マジックを見せつけられたのは初めてで、以後彼の楽曲をずいぶん追いかけることになります。

ツアーのオープニングを飾った "Trash" や、激キャッチーな "Bed Of Nails"、さらには Steven Tyler との掛け合いが印象的な "Only My Heart Talkin'" などなど。捨て曲一切なし、完璧なアルバムの1つです。Steven 以外にも豪華なゲスト陣が参加しており、その客演も聴きもの。Kane Roberts, Kip Winger, Jon Bon Jovi, Ritchie Sambora, Steve Lukather などなど。

でも何といっても一番スゴイのは、この時点で既に40歳を超えていた Alice Cooper 本人の自信に満ちた歌いっぷりであり、仕切りぶりでしょう。ヴォーカリストとしては決して上手い人ではありませんが、特徴のある声の持ち主であり、アップからバラードまで歌いこなす器用さを持っているような気がします。

そして、人生の頂点と底辺を経験し尽くした不器用さも…。


【Alice Cooper @ Amazon.co.jp
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