2008年07月24日 (木) * 編集
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by TCm (11/15)
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2006年09月11日 (月) * 編集
どこの世界にも、上司にしたくない上司ってのはいるもの。そんないわゆる「鬼上司」に対する愚痴を、思いきり笑える魅力的な物語に仕立て上げた小説が『プラダを着た悪魔』。これはその映画版(公式サイト)。大学を出たばかりのアンドレア・サックスが、ファッション雑誌『ランウェイ』の編集者として大成功を収めた超有名なミランダ・プリーストリーのアシスタントに採用されたという設定。「百万人の女の子が羨望のまなざしを贈る」職なのに、アンドレアはファッションのことなんか全く興味がないし、ミランダからは到底実現できそうにない無理難題が怒涛の如く命令される。あれをしろ、これをしろ、果ては娘たちのためにハリー・ポッターの未刊行原稿を入手して持って来いとまで。 ジャーナリスト志望のアンドレアにとって、推薦文を書いてもらえればくらいのつもりで応募した仕事だったはずなのに、ミランダの常軌を逸した要求に応えて頑張っているうちに、次第に仕事にのめりこみ、マゾヒスティックな快感を感じている自分に気付く。同棲する彼氏との葛藤があったり、ミランダのお気に入りになって職場の先輩たちとぎくしゃくしたり。「よくある話」がこれでもかと盛り込まれてる。 よくある話、で終わらないのは舞台設定がファッション業界だから。映画の全編を通して膨大な数のブランド名が飛び交い、これでもかとばかりにお洒落な服や靴がとっかえひっかえ登場する。ファッション好きの女の子なら観ているだけでうっとりという感じだろう。そしてまた、この業界がどれほど浅薄でスノビッシュで、貴女に必要ないものを無理やり買わせるために存在しているかを見せつけられて愕然とするだろう。ファッション業界の裏側を暴きまくる意地悪なストーリー展開をかくも小気味良いものにしたのは、ミランダ役のメリル・ストリープの迫力ある演技に間違いない。冷酷でイヤな上司を徹底的に演じる大御所の貫禄にため息が出る。決め台詞の "…That's all." も効きまくり。 そしてアンドレア役のアン・ハサウェイにとってはこれが大出世作として記憶されることになるだろう。うるんだ大きな瞳が印象的な彼女が田舎娘を好演、役を通して成長していく様が目に見えるようで実に素晴らしい。彼女がラストに下す、いかにもアメリカっぽい決断もいいね。都会的でお洒落なロック&ポップスがたっぷりのサントラ盤も◎。 最悪な上司と過酷な残業に疲れちゃったアナタに、強くオススメ。
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