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音楽雑誌『Rolling Stone』日本語版、来春創刊
2006年07月17日 (月) * 編集
Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All TimeYahoo!ニュースの記事によると、「全米で最も権威がある音楽雑誌」と言われる『ローリングストーン』の日本語版が来年3月に創刊されるとのこと。(写真は同誌がセレクトした別冊「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」)

Billboard 誌が全米ポピュラー音楽の定量的なデータ比較を行っているとするならば、Rolling Stone 誌はテキストによる定性的なアプローチを試みていると言えるでしょう。個人的にはどちらも好きです。タワーレコードの洋雑誌コーナーではよくRS誌を立ち読みします。(ちなみに新宿区立四谷図書館にはRS誌を含むたくさんの洋雑誌が入っているので、バックナンバーをまとめて借りて読むには便利。)

1967年にサンフランシスコで創刊されたという生い立ちも含めて、『ローリングストーン』はカウンターカルチャーをテーマにした言わば「オルタナティブ」な文化雑誌だという印象を持っています。ロックだけでなく、映画やファッション、そして政権批判に至るまで幅広いテーマで、骨のある記事を掲載してくれるメディアだと思います。日本にはなかなかないタイプ。

そのためか、73年の日本語版創刊時は部数が伸びずに3年で廃刊になったそうですが、今回は先に男性誌『OCEANS』を立ち上げて話題をさらった出版社が仕掛けるそうですから少しは話題になるかもしれません。「ちょい不良(ワル)オヤジ」を仕掛けた『LEON』編集チームから引き抜いた担当者も絡んでいるようです。

500円という予定価格は良心的だと思いますが、記事で触れられている、

「主な記事は米国版を翻訳し、日本独自の企画としてファッション情報も合わせる。『現在、日本では音楽専門誌とファッション誌を組み合わせた雑誌はほとんどない。一方で日本の若者の関心は、音楽とファッションが中心となっている』と考えたためだ。」

という点はどうなのかな。RS誌の骨っぽさや政治的なアティテュードみたいな特質をばっさり斬り捨てて、音楽ファッション誌にしちゃうというのなら、タイトルだけ拝借したあくまでも日本バージョンの別雑誌ということになるのかもしれません。

もっとも、本家のRS誌も40年もの歴史を生き延びつつ150万部を出版する一大メディアとして君臨しているわけで、既に「オルタナティブ」ではなく完全に「権威」の側に立つメインストリームになってしまった、という見方もできます。個人的にはむしろ、

「ここ2年ほどの間で、インドネシア版と中国版が相次いで創刊され、いずれも軌道に乗っている」

ことの方が気になる。中国版って、いったいどんな記事を載せてるんだろう。(音楽記事よりブッシュ批判記事とかの方が積極的に訳されてたりして…)


【RS誌関連書籍 @ Amazon.co.jp
Rolling Stone Tattoo Nation: Portraits of Celebrity Body Art (ROLLING STONE MAGAZINE)
The Rolling Stone Illustrated History of Rock & Roll: The Definitive History of the Most Important Artists and Their Music
(The New) Rolling Stone Album Guide
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