--年--月--日 (--) * 編集
新しい記事を書く事で広告が消せます。
|
Profile
Entry
URL変更のお知らせ (12/20) 『A Cinderella Story』 (12/19) 『Happy Feet』 (12/18) 『恋におちて』 (12/17) 『A Good Year』 (12/16) 『Scoop』 (12/15) 『Casino Royale』 (12/14) 『Little Red Flowers』 (12/13) 『The Departed』 (12/10)
Information
Links
Trackback
sr[H?sĂ?BTg[??AO?B
by TCm (11/15)
Search
|
2005年04月23日 (土) * 編集
…圧巻のパフォーマンス。完全に圧倒されました。元 King Crimson のヴァイオリニスト、デイヴィッド・クロスの来日公演。招聘元の Office Ohsawa さんからノルウェーの Silje 来日を知らせるメールをもらったのがきっかけで、初めて David Cross Band が来日することを知ったわけですが、まさかこれほどとは思わなかった。 そもそも、デヴィッド・クロスという存在が、自分にとっては半ば伝説的なものであったわけです。『太陽と戦慄』、『スターレス・アンド・バイブル・ブラック』、『レッド』 の3枚はそれこそ擦り切れるほど聴きましたし、その中で「ヴァイオリン」という、いささかロックバンドには不似合いな楽器の演奏者として特異な存在感を放っていた彼には、自分なりに非常に関心を持ち続けてきました。 21世紀になった今ごろになって、まさかこうして本人のコンサートを観る機会が訪れるとは思っていなかった。David Cross 本人がヴァイオリンでキング・クリムゾンの楽曲を弾くのを目の当たりにできるなんて。しかし、彼は決して「過去の栄光」を引きずるアーティストではありませんでした。特に印象的だったのは、「バンド」形態にこだわっていたこと、そしてあくまで現在進行形のロックを演奏しようとしていたことです。 昨年ソロ来日しているんですね。その時はインプロヴィゼーション的なライヴだったようですが、今回は敢えて「David Cross Band」と銘打って、バンドとしてのこだわりを見せた。それがサウンドにもしっかりと現れていたライヴだと思いました。若手中心に5人のメンバーを揃え、彼らと一体になって演奏することの喜び、楽しさがひしひしと伝わってくるステージ。 選曲が後ろ向きなばかりでないのも好感が持てました。新作 "CLOSER THAN SKIN" には並々ならぬ自信を持っているようで、このアルバムから演奏される新曲を演奏する時の David の真剣さといったら、ちょっと近寄り難いほどです。かなりアグレッシヴでテンポの速いヘヴィな楽曲が多いのですが、自分の持つ David Cross のイメージとはかなり違っていたので驚きました。 傾向としては Dream Theater 以降のプログレッシヴ・メタル的なサウンドに近いかな? DTほど鍵盤が自己主張しておらず、その分 David のエレクトリック・ヴァイオリンがリフにソロに大活躍しています。特筆すべきはドラマーの Joe Crabtree でしょう。オーディションで8分の13拍子で David とジャムするように言われ、大喜びで応じたという変拍子叩きなだけあって、複雑怪奇なリズムパートを猛烈な音圧で叩きまくる。シンバルワークも含め、荒削りながらも大した原石だなと思わせました。 この手のバンドのヴォーカリストは大抵見掛け倒しであることが多いので、正直あまり期待していなかったのですが、ダブリン生まれの Arch Stanton というこの人にはちょっと驚きました。James LaBrie ばりの伸びと声量を持ちつつ、複雑なリズムにも上手く乗り、古いクリムゾン・ナンバーもかなり期待通りに歌いこなします。インスト・パートでやや手持ちぶさたそうにしていたのが可哀想なくらいでした。 もちろん、多くのファンが期待するキング・クリムゾン楽曲も演奏します。最初に登場したのは "Exiles"。しかしこれはかなりモダンなスタイルに再アレンジされていましたね。それにしても David Cross が振りかざす弓が弦に触れ、哀愁たっぷりの「あの」フレーズを奏で始めるともうダメ、ギヴアップ。真っ赤なシャツを着た大きな体格の彼が、かくも繊細なメロディを紡ぎ出すのかとしばし陶酔。 曲が終わると大きな拍手を受けますが、ベーシストだけはそのまま "The Talking Drum" のミニマルなリフを刻み始めます。その間、David はにこやかにメンバー紹介。「忘れっぽくなっちゃったんで…」と言い訳してポケットから紙を取り出すと、時折目を落としながら各メンバーにまつわるエピソードを語ります。 ひと通り終わったところで全メンバーが楽器を構え、ベーシストに合わせる形で "The Talking Drum" に雪崩れ込む。実は僕はこの曲がどういうわけか大好きで、『詐欺師箱』や各種ブートから寄せ集めたテイクをつなぎ合わせて、ずーっと連続で聴けるテープを作ったこともあるくらい。1995年の King Crimson ロンドン公演で「生」を体験していますが、そこには Fripp と Bruford はいたもののヴァイオリンはなかった。その意味で不完全なテイクだったと思うのです。 この曲の主役は間違いなくヴァイオリンです。不穏な弦の響きが中心にあって、その周りにミニマルでアフリカ的なリズムセクションやギターリフが構築されている。浮遊するヴァイオリンが次第に加速しながら緊張感を形にしていく様は、鬼気迫る Cross の表情とも相俟って、本当に不安をかき立てられるものでした。もうこれ以上はない、という臨界点に達したところで終わるアレンジは、David Cross 本人の中では「あるべき姿」なのかもしれませんが、個人的にはやはり『太陽と戦慄 パート2』にメドレーで続いてほしかったかなー。 コンサート本編ラストは「この曲は私が King Crimson を去った後の曲になるけれど…」と紹介された "Starless"。確かにアルバム "RED" の時点では既に正式メンバーでなくなっていた Cross ですが、"Starless" の作曲クレジットにははっきりと彼の名が残っているように、これもまた明らかに David Cross の哀愁センス満開の楽曲です。 というのも、オリジナルでは Robert Fripp のギターが弾き、昨年の 21st Century Schizoid Band では Mel Collins のソプラノサックスが吹いていたメインリフを、ここでは David Cross のヴァイオリンが奏でていたから。このフレーズは David がオリジナルだったのかもしれないなあ、そう思って聴くと非常に納得できてしまうから不思議です。 昨年は 21st Century Schizoid Band の他に John Wetton Band でも聴くことができた「生スターレス」ですが、さすがに当時関わった本人たちの演奏だけあってどれも甲乙つけ難い出来。しかし中でも David Cross Band のそれは、若いメンバーたちのスピード感が活かされた、非常にみずみずしい演奏であったと思います。後半の空前絶後のインストパートで、ギターとユニゾンで高速フレーズを弾きまくる David Cross の自信に満ちた表情といったら! アンコールに応えて登場した Cross は「今のバンドには僕自身本当にエキサイトしているので、できればもっと "CLOSER THAN SKIN" の曲を紹介したいのだけれど…」と語りつつ、お客さんが期待している King Crimson ナンバーを続けることを知らせます。そう、"Lark's Tongues In Aspic Part2"!これも95年に生で観ているとはいえ、明らかに別物と言わざるを得ないでしょう。ヴァイオリンなしの『太陽と戦慄』なんてあり得ない。小さな会場でしたが、お客さんのほぼ全員が複雑なリズムを身体で刻んでいるのが何とも微笑ましい。それくらいに僕らはこの作品を聴き込んできたのです。リリースから30年以上を経たとは思えない受け容れられぶり。もはやある種の古典/クラシックと言ってもいいのではないか。 リフも然ることながら、当然アレですよ、終盤に出てくる驚異的なソロ・パート。神妙に構えたヴァイオリンから飛び出してきた弦をこするような不穏なフレーズは、まさにアルバムで聴き倒してきたとおりのものでした。ほとんど即興演奏だったのかと思いきや、意外にもライヴではきちんと再現していきます。ラストに向かってぐんぐん高音に駆け上っていくあの展開が、まさに目の前で再現される! 終始にこやかだった David が、まさに「鬼」になった瞬間でした。 これに比べると、アンコール2曲目の "21st Century Schizoid Man" はもう少しのどかな雰囲気だったかも。Cross 自身が作曲に関わっていないこともあり、あくまでも「クリムゾンの代表曲」として取り上げたという感じ。中盤のインストパートもややディスコ風にアレンジされていた印象で、キメのフレーズこそ決まってはいましたが、あくまでこの曲を弾きまくる David Cross のヴァイオリンを楽しむべきお約束の大団円なのでした。 というわけで、圧巻の1時間40分。個人的にはかなり満足度の高いライヴになりました。プロモーターのお方には非常に感謝しています。これで、黄金期のメンバーでまだ観ていないのは Jamie Muir だけということになってしまったわけですが、果たして夢が叶う日は来るのでしょうか…。 こんにちは、Progressive Cafeのfrancofrehleyと申します
David Cross行かれたんですね、羨ましいです エントリーを読ませていただきましたがとても良い内容だったようですね 「Closer Than Skin」も聴いて見たくなりました あとクリムゾンの曲をそれなりにやったのは驚きましたが、日本のファンに配慮したのでしょうか Jamie Muirは今ミュージシャンとして活動してないですよね、見るのは相当難しいと思います 私もできることなら見てみたい気はします ★francofrehleyさん
コメントありがとうございました。 David Cross 来日公演、小さな会場でしたが密度の濃いライヴでしたよ。 クリムゾン楽曲の演奏は、確かに日本のファンへの配慮もあったかもしれません。ただ、David 自身も誇りを持って演奏していたようでした。 よく見ると、"21st Century..." 以外は Cross 自身がソングライターとしてクレジットされているナンバーなのですね。だから逆に言えば "Easy Money" や "Book of Saturday" の演奏はありえなかったわけです。 彼も、キング・クリムゾンの〜と紹介されることに、ひょっとすると若い頃は辟易していたかもしれません。でも今の彼は、偉大なるバンドの黄金時代を築いたことをとてもポジティブに捉えているようでしたし、しかもそこに留まることなく、若いメンバーたちと積極的に新しい音楽に取り組んでいる。 いろいろな意味で刺激的な、示唆に富むコンサートであったと思います。 Jamie Muir がまだ僧侶?であるのかどうか分かりませんが、毛皮のマントに身を包み、親指ピアノを演奏しながら笛を吹く彼のパフォーマンスを観られれば何も言うことはありません。 はじめまして。
クロスのライブ、良かったらしいですね。 臨場感とクリムゾンへの思い入れが、ひしひしと伝わってくるレポートですね。 私は今回は見にいけなくて残念でした。 ライブ音源はきっとリリースしてくれるのではないかと、かすかに期待しております。 トラックバックも、ありがとうございました。 ★ken_wetton さん
コメントありがとうございました。 テンション高いライヴだった一方で、リラックスしたムードもありました。実はこの日は David の誕生日だったのです。というわけで、会場全体で「Happy Birthday」を歌ってお祝いするシーンなんかもあったりして、David 自身も嬉しさいっぱいに見えました。 こういう場面で英国の初老の紳士たちは皆いい表情をしますよね。育ちが違うのかな、なんて思っちゃいます。 ★こんにちは、初めまして。自分はかなりのKING CRIMSON中毒でして、4月23日のDAVID CROSS
、高校時代の友人(彼はハードロック〜プログレと、 結果的にかなり啓蒙しました・笑)と行って来ました。 いや〜、外見はかなり変わってしまったものの、良かったですよね!! 会場が狭かったせいもあるのでしょうが、「太陽と戦慄パートII」も、6人CRIMSONの時よりも狂暴な印象を受けました。比べるべきものではないかもしれませんが、21ST CENTURY SCHIZOID BAND(MICHAEL在籍時)よりずっと良かったです! それでは、また。FABGEARMMAN拝。 2005/05/03(火) 13:52:10 * URL * FABGEARMAN #2fj95qD6[編集]
★FABGEARMANさん
初めまして、コメントありがとうございます。 いやー、本当にビックリするようなライブでしたよね。確かに外見はぱっと見「冴えない普通の英国オヤジ」風であったかもしれませんが、ひとたびヴァイオリンを構えると、「あの」サウンドが迸り出るわけです。 "Lark's Tongues In Aspic Part2" については同感です。バックが若いバンドであるせいか、荒々しく凶暴で、クロスのヴァイオリンも凄まじい迫力だったと思います。 願わくば "Part1" も…と思いましたが、それは高望みというものでしょうか。でも Part1 のヴァイオリンの響き、大好きなんですよねえ。 ★おはようございます。返信、ありがとうございます!
「パート2」は、「ザ・トーキング・ドラム」から続けて演奏してくれた方がいいかなとも思いましたが、この曲のみでいきなり始まるのも、また良かったですよね! 次回来た時は、ビール1杯でいいから、この曲のイントロで「ピーッ!!」と笛を鳴らすのをやらせてもらえないかな、と‥‥(爆)。●前の曲から切れ目なしに始まる「ザ・トーキング・ドラム」も、良かったですね。終演後、GARY MOOREがかかっていたのにはお気づきだったでしょうか?(DAVIDの趣味?) FABGEARMAN拝。 2005/05/04(水) 10:50:07 * URL * FABGEARMAN #-[編集]
★FABGEARMANさん
終演後の Gary Moore、もちろん気付きましたよ。そして開演前の The Style Council にも! 個人的にはむしろこちらの方が意外で、本当に David の趣味なのかな?と疑ってしまいました(笑) オシャレすぎですね〜 あと、賛否両論ありましょうが前座の演奏もなかなか引き込まれました。機材が高度化すると、たった2人でもあれだけの音が出せちゃうものなんですね。 知ったのは5月、後の祭りでした。
理想的なライヴレポだったため、僕のくだらない記事からリンクを張らせて頂きました。問題ありでしたら削除致します。ご一報ください。 しかし、本当にうらやましい。 うらやましさ余ってトラバ入れさせていただきました・・・。 ★デスクロージャーさん
コメントありがとうございました。 くだらない記事だなんてとんでもない、デヴィッド・クロスのファンのお方からのトラバなら大歓迎です。 それにしても、ご覧になれなかったとは残念ですね。僕は "Starless" は 21st Century Schizoid Band や John Wetton Band などのヴァージョンも観ているのですが、今回の David Cross 版はまた特別な感慨がありました。 ヴァイオリンという楽器をフロントに立ててロックを演奏することは、今の時代に合っていないかもしれません。それでもなお、中期クリムゾンに心酔したフォロワーは後を絶ちませんし、確かに今聴いてもぞくぞくするだけのクオリティがある。 Cross 自身もあの時代のクリムゾンに関われたことを誇りに思いながらプレイしているんだろうな、と感じさせるライヴでした。
この記事のトラックバックURL
・この記事へのトラックバック
Lark's Tongues in Aspic: 30th Anniversary (Rmst)KING CRIMSONCaroline 2000-10-17by G-Tools[ジャケットの写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。] ビル・ブラッフォード(D)、ジョン・ウエットン(Vo,B)、デヴィッド・クロス(Violin)、ジェイミ
2005/04/25(月) 13:22:33 * Rock! ALBUM SELECTION
行ってきました。オフィシャルほー・・・知らなかったなー、こんなことが年に2回も行われていたとは。出展しているのは実に様々で、もうプロじゃん、みたいなのからキワモノまで。でも、どちらかというと、グロ系(こんなこといっちゃ悪いのかな・・・)が多かった気がす。結
2005/05/20(金) 06:26:44 * デスクの怒侮ログ
* Top *
|
Calendar
Category
日々のあれこれ [111] 音楽【今日のBGM】 [51] 音楽【London 日記】 [4] 音楽【洋楽CD100選】 [38] 音楽【ジャケット展覧会】 [8] 音楽【ライヴレポート】 [37] 音楽【雑文】 [48] 映画 [108] 読書 [52] 個人投資【資産形成】 [51] FOOD & DRINKS [36] ウィッシュリスト【物欲】 [6] お知らせ [1]
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||