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『ウォール街があなたに知られたくないこと インデックス・ファンドに投資して真の富を築くには』 (ラリー・E・スウェドロー 著)
2005年04月08日 (金) * 編集
ウォール街があなたに知られたくないことそろそろ予想がついてきましたか? そう、個人投資家になるための教科書シリーズは結局のところ、インデックス・ファンドへの長期投資に尽きるのです。この『ウォール街があなたに知られたくないこと』は原書が2001年刊行と比較的新しく、これまで紹介してきたような「古典」たちの総集編といった趣きもある本です。

本書の要点もシンプル。分散投資に有効な投資信託(ファンド)ですが、ファンドマネジャーが能動的に銘柄選択して売買を重ねるアクティブ・ファンドの成績がどれほど悲惨なもので、インデックス・ファンドへのパッシブ投資がいかに有効であるかを、様々な角度から明らかにしていきます。

各章の終わりに設けられた「投資家のためのまとめ」という要約が非常に役に立ちます。ちなみに、これまでのパッシブ投資本と異なる点として、第9章のまとめの中にある次のコメントが示唆的でした。

・インデックス・ファンドやパッシブ投資は退屈かもしれないが、勝てる戦略である。投資家は、何か別のことに楽しみを見つけるか、でなければ娯楽のための小さなアカウントを作るべきだ。

要するに、パッシブ投資をベースにすることを勧めつつも、個別銘柄の面白さを完全に否定するわけではない。実際、本書の最後の付録ページの中ではこうも述べています。

銘柄を選んだり、市場タイミングを読むことの楽しみがどうしても必要な投資家は、資産の5%から10%をお楽しみ勘定として取り分けることで、両方の世界の一番良い部分を持つようにすれば良い。そうすれば、ポートフォリオの大半ではパッシブ投資による優れた期待リターンを手にしながら、一方、資産のほんのわずかな部分では、市場を下回るかもしれない大きなリスクを取りつつ、市場で遊ぶ楽しみを得ることができる。

実は、自分の投資スタイルはこれにかなり近いものです。厳密に言うと投資信託部分は純粋にインデックスオンリーというわけではないのですが、考え方としては遠くない。これについてはまた別の機会にもう少し詳しくご紹介しようと思います。

インデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流ちなみにインデックス・ファンドについては、その名も『インデックス・ファンドの時代 −アメリカにおける資産形成の新潮流』という分厚い名著があります。これはアメリカ有数のインデックス投信会社であるバンガードの創始者として知られる著者のジョン・C・ボーグルが、インデックス・ファンドの優位性を語るもの。まさに自画自賛なのですが、不思議と押しつけがましくはない。分量の割には素人にも読みやすい内容なので、もし時間があればこれも併読されるとよいでしょう。

『ウォール街があなたに知られたくないこと』目次】
■序文 誰が得することが彼らの願いか?
■第1章 ファンド・マネジャーの過去の実績は、将来の実績を予言しない
■第2章 市場は効率的であり、アクティブ・マネジャーが価値を付加することはほとんどない
■第3章 ますます多くの投資家がパッシブ運用にシフトしている
■第4章 ミスプライス(価格の誤り)を常に見分けるのは、ファンド・マネジャーにも個人投資家にもできない相談である
■第5章 市場タイミングを計るのは敗者のゲームだ
■第6章 リスクファクターをどれくらい取るかが、投資リターンを決める
■第7章 投資家は、短期間ではなく、長期間に焦点を当てるべきである
■第8章 アクティブ運用は、税引き後のリターンに大きなマイナスの影響を及ぼす
■第9章 人間行動に対する理解と管理は、投資パフォーマンスの重要な決定要因である
■第10章 勝者のゲームをしよう。そして、今日の「本当に賢い投資家」が実践している方法で投資しよう
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