2008年05月16日 (金) * 編集
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2006年07月17日 (月) * 編集
Yahoo!ニュースの記事によると、「全米で最も権威がある音楽雑誌」と言われる『ローリングストーン』の日本語版が来年3月に創刊されるとのこと。(写真は同誌がセレクトした別冊「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」)Billboard 誌が全米ポピュラー音楽の定量的なデータ比較を行っているとするならば、Rolling Stone 誌はテキストによる定性的なアプローチを試みていると言えるでしょう。個人的にはどちらも好きです。タワーレコードの洋雑誌コーナーではよくRS誌を立ち読みします。(ちなみに新宿区立四谷図書館にはRS誌を含むたくさんの洋雑誌が入っているので、バックナンバーをまとめて借りて読むには便利。) 1967年にサンフランシスコで創刊されたという生い立ちも含めて、『ローリングストーン』はカウンターカルチャーをテーマにした言わば「オルタナティブ」な文化雑誌だという印象を持っています。ロックだけでなく、映画やファッション、そして政権批判に至るまで幅広いテーマで、骨のある記事を掲載してくれるメディアだと思います。日本にはなかなかないタイプ。 そのためか、73年の日本語版創刊時は部数が伸びずに3年で廃刊になったそうですが、今回は先に男性誌『OCEANS』を立ち上げて話題をさらった出版社が仕掛けるそうですから少しは話題になるかもしれません。「ちょい不良(ワル)オヤジ」を仕掛けた『LEON』編集チームから引き抜いた担当者も絡んでいるようです。 500円という予定価格は良心的だと思いますが、記事で触れられている、 という点はどうなのかな。RS誌の骨っぽさや政治的なアティテュードみたいな特質をばっさり斬り捨てて、音楽ファッション誌にしちゃうというのなら、タイトルだけ拝借したあくまでも日本バージョンの別雑誌ということになるのかもしれません。 もっとも、本家のRS誌も40年もの歴史を生き延びつつ150万部を出版する一大メディアとして君臨しているわけで、既に「オルタナティブ」ではなく完全に「権威」の側に立つメインストリームになってしまった、という見方もできます。個人的にはむしろ、 ことの方が気になる。中国版って、いったいどんな記事を載せてるんだろう。(音楽記事よりブッシュ批判記事とかの方が積極的に訳されてたりして…) 【RS誌関連書籍 @ Amazon.co.jp】 Rolling Stone Tattoo Nation: Portraits of Celebrity Body Art (ROLLING STONE MAGAZINE) The Rolling Stone Illustrated History of Rock & Roll: The Definitive History of the Most Important Artists and Their Music (The New) Rolling Stone Album Guide 2006年01月26日 (木) * 編集
今年もグラミー賞の季節になりました。多くの部門でノミネートされているのは、完全復活を強くアピールした Mariah Carey や、生中継でブッシュ批判した行為が大きな話題になった Kanye West ですね。
主要4部門のノミネートをチェックするとともに、受賞予想をしてみたいと思います。 【RECORD OF THE YEAR】"We Belong Together" - Mariah Carey "Feel Good Inc." - Gorillaz (featuring De La Soul) "Boulevard of Broken Dreams" - Green Day "Hollaback Girl" - Gwen Stefani "Gold Digger" - Kanye West 歌や演奏、編曲だけでなく、エンジニアリング等まで含めたトータルの「年間最優秀レコード」です。Gwen と Gorillaz のフックの強さは非常に印象的で、ほとんど中毒的といってもよいくらいだったのですが、やはりあれだけ長い間全米1位に君臨し、エアプレイされまくりながらも、死ぬほど鬱陶しくならない程度にさっさとフェードアウトするという鬼のアレンジを聴かせた "We Belong Together" でキメてもらいましょう。 Mariah を怒らせてマジにさせると怖いよってことで。 【ALBUM OF THE YEAR】 "THE EMANCIPATION OF MIMI" - Mariah Carey "CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD" - Paul McCartney "LOVE. ANGEL. MUSIC. BABY." - Gwen Stefani "HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB" - U2 "LATE REGISTRATION" - Kanye West Paul さんの場違いぶりがある意味かっこいい(笑)。いいアルバムらしいですね。Gwen のアルバム聴きたいなあ…。U2 は前作の方が数段よかったと思う。Kanye も聴いてみないとちゃんと評価できないんですが、それを押しのけてやっぱり2005年は Mariah の "MIMI" を何度リピートしたか分からないくらい聴いたので、これで予想しておきます。 【SONG OF THE YEAR】"Bless The Broken Road" - Rascal Flatts songwriters: Bobby Boyd, Jeff Hanna & Marcus Hummon "Devils & Dust" - Bruce Springsteen songwriters: Bruce Springsteen "Ordinary People" - John Legend songwriters: W. Adams & J. Stephens "Sometimes You Can't Make It On Your Own" - U2 songwriters: U2 "We Belong Together" - Mariah Carey songwriters: J. Austin, M. Carey, J. Dupri & M. Seal, songwriters: D. Bristol, K. Edmonds, S. Johnson, P. Moten, S. Sully & B. Womack 作曲者を対象とした「年間最優秀楽曲」です。聴いたことがない曲も多いのですが、さすがに "We Belong Together" は楽曲自体を純粋に聴くとむしろダサい曲なので、ここは John Legend の "Ordinary People" で予想しておきましょう。 ラジオで長い間かかっていましたが飽きませんでした。最初は「よくある Stevie Wonder フォロワーだろ?」ぐらいに思っていたのですがさにあらず、なかなか大したものかもしれません。 【BEST NEW ARTIST】Ciara Fall Out Boy Keane John Legend SugarLand Fall Out Boy と SugarLand ってのは曲を聴いたことないか、聴いてるけど認識してないです。残り3人も今年の新人か?と言われると正直微妙なのですが、とりあえず可愛いので Ciara ちゃんに一票入れときましょう。アーティスト性はかなり怪しくて、"1, 2 Step" 以外はほとんど記憶に残らないという説もあるんだけどねー(笑) さて、どうなりますことやら… 2005年08月29日 (月) * 編集
リリース当時から絶賛し続けてきましたが、まさかここまで大ヒットになるとは思わなかった。マライア・キャリーの新作 "THE EMANCIPATION OF MIMI" は、彼女にとって久々の大復活作になりつつあります。その復活を印象付けたのが、この夏驚異的なロングセラーになっているシングルの "We Belong Together" であることは言うまでもないでしょう。アルバムの2曲目にあって「いかにも」のマライア節をこれでもかとばかりに聴かせてくれるこのバラードは、潔くさっさとフェードアウトするアレンジの妙もあってかそれほどお腹にもたれず、ついに今週全米で13週目の1位に突入しています。 危うく13週連続の、と書きそうになりましたが実際のところこれは不連続で、American Idol 出身の Carrie Underwood が1週間だけ1位の座を奪った週がありました。今思えば、こういう一発系のヒットで連続1位の記録を中断されたというのはかなり残念ですね。逆に言うと Carrie はその偉業をもって後々チャートファンに語り継がれることになるわけですが。マライアには16週1位の "One Sweet Day" という記録的なヒットがありますが、あと3週間トップを保つのはちょっと難しいかもしれません。 というのは The Pussycat Dolls f/Busta Rhymes の "Don't Cha" が2位に急追しているからですが、それだけでなくマライア自身の3rdシングル "Shake It Off" がチャートイン6週目で4位まで浮上してきているからでもあります。ジャーメイン・デュプリが久々に会心の仕事をしていて、切れのある、比較的アップのビートを聴かせてくれています。数曲分ビデオをまとめ撮りしたという情報もありましたから、このアルバムからのシングル攻勢はまだまだ続きそうですね。 アルバム "MIMI" 本体も実によく売れています。今週は初登場1位の Hilary Duff の "MOST WANTED" など強敵がありましたが、それでも赤丸付きで堂々の3位。発売から19週目ですが、自分の記憶が確かならトップ10落ちはおろか、トップ5落ちもほとんどなかったのではないかな? それくらいコンスタントに毎週10万枚前後売れ続けています。こうなってくると年末に向けて、年間チャートでの活躍も楽しみになってきました。 2005年06月19日 (日) * 編集
「ミュージカルバトン」が「オルタナソウルエイリアン」さんから回ってきました。音楽に関する質問に答えてさらに5名の方に回すという内容です。質問自体はよくあるタイプであまり面白くないのですが、原点に立ち返る感じで書いてみるのもいいんじゃないかと。
それでは行ってみます。 ■Total volume of music files on my computer:(今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) ほぼゼロです。PCに音楽を取り込んで聴くという習性がまったくなくて…。 その昔 Napster でMP3とかダウンロードし放題だった頃にどこぞから連れてきた Re-Flex の "The Politics of Dancing"(『危ないダンシング』)とか、Face To Face の "10-9-8"(『恋のカウントダウン』)とかの残骸が残っているくらいなんじゃないかな? ■Song playing right now:(今聞いている曲) John Mayer の "Daughters"。グラミーも獲りましたね。 ■The last CD I bought(最後に買ったCD) CDはあまり買わなくなりましたが、6月になってから買ったものには例えばこんなのがあります。 ★ "LOVE DELUXE" - Sade (400円)2000年リマスター盤。これでうちの Sade の全作品リマスター化完了です。これも含めて平均600円くらいで買えたんじゃないかな? 研ぎ澄まされた一音一音の残響を味わうべきアルバムなので、リマスター効果は特に大きいような気がします。"LOVER'S ROCK" に続くアルバムを、あと何年待てばいいんだろう。 ★ "THE BEST OF PABLO CRUISE" - Pablo Cruise (700円) A&Mから昔出たベスト盤は持っていましたが、音質が向上した 20th Century Master The Millenium Collection 盤も購入。いかにも70年代後半のサンフランシスコって感じの爽やかなポップ・ロックなのですが、例えば初期の "Ocean Breeze" なんかでは延々と続くインスト・パートが結構プログレぽかったりしませんかどうですか。 ★ "PRIVATE EYES" - Daryl Hall & John Oates (800円) リマスター盤で買い直し。リズムセクションがかなりソリッドで安定したアルバムなので、低音方面の音質向上が著しいリマスターは大歓迎です。ボーナストラックは "Your Imagination" と "I Can't Go For That" の12インチヴァージョン。特に大幅なリミックスがあるわけでもなく、全体の尺が間延びしてるような印象を受けますが、そこは当時の12インチですから。 ■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me:(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲) まさに本家サイトで All-time Favourites として公開しつつあるところですが(そのうちブログ版に移行する予定)、そちらも含めて実際はその瞬間瞬間で変わっていっちゃうものだったりするんですよね。だからこういうのは思いつきで書くのが正解。 ★ "What A Fool Believes" - The Doobie Brothers ★ "Close To The Edge" - Yes ★ "Through The Fire" - Chaka Khan ★ "Deacon Blues" - Steely Dan ★ "Take The Time" - Dream Theater ■次の5名様 cota:marine 475 cotaさん Everything's Ruined さだおさん La Villa Strangiato けいさん Today's Favorites おしょうさん Everything Falls Apart Nancy Boyさん サイト上でまだミュージカルバトンがアップされていないように見えるお方から選んでみましたが、いかがでしょう? 別にいつまでに次に回せという決まりもないようですし、回さなかったから(or 書かなかったから)といって誰かに迷惑をかける筋合いのものでもないようなので、いつかお時間ができたときにでも、よろしくお願いします。 *** その後、cotaさんがミュージカルバトン済みであることが分かりました。「5人に回す」というルール/作法自体、個人的にはあんまり心地良いものではないので、代役は探さないことにしますね。(他にお願いした皆さんも、もし気が進まないようでしたらここらで打ち止めにしちゃって構わないと思います。) 2005年06月17日 (金) * 編集
今週の全米アルバムチャートは新譜ラッシュですね。
★ #1 "X&Y" - Coldplay全英では初週46万枚以上のセールスで史上2位の記録を達成してチャートのトップに飛び込んだ Coldplay の新作が、全米でもぶっちぎりの1位です。こちらでは73万7千枚、もちろん彼らにとって初の全米ナンバーワン。 売れることが運命付けられたサードアルバムです。U2 や Radiohead の最近作にピンと来ない人にとって Coldplay は救世主のようなロックバンドなのだろうと思いますが、ファーストシングルの "Speed of Sound" を聴く限りでは小奇麗にまとまりすぎたかな?という印象もあり。ていうか前作のシングル曲に似過ぎてませんか。 アルバムタイトルにはいろいろな意味を持たせられそうで、カッコいいチョイスだなと思いました。 ★ #2 "MONKEY BUSINESS" - The Black Eyed Peasいや〜、来ましたね。29万枚以上を売ってキャリア・ベストの全米2位、ついに The Black Eyed Peas がシーンの中央に躍り出ました。 キャラがバラバラなので皆さんは誰に注目しているのか分かりませんが、僕は圧倒的に Fergie ちゃんですね(^^)。実は彼女が以前在籍していた女の子3人組 Wild Orchid は相当好きで、アルバムはもちろんのことCDシングルも2枚ほど買ったくらいです。ホワイトにしては分不相応にソウルフルなヴォーカルをフィーチャーしたユニットで、"Talk To Me" とか良かったんだけどなー。 まあ、Black Eyed Peas の大ブレイクぶりを見て一番悔しがってるのは元 Fugees の面々なんじゃないかと思います。 ★ #3 "GET BEHIND ME SATAN" - The White Stripesこれほどリリースラッシュの週でなかったらあるいは1位も…と思わせた The White Stripes の新作です。前作 "ELEPHANT" が6位に初登場した時には相当びっくりしましたが、今作については19万枚弱で3位と聞いても「そうなんだ?」という感じ。ある程度聴き手を選ぶロックだとは思うので、大健闘と言えるのかもしれませんが… 新曲 "Blue Orchid" のビデオがあちこちで流れていますね。モノクロの映像はクールですが、ハイヒールのトゥシューズを履いたジャンキーっぽいバレリーナ人形のような女の子の足取りがかなりヤバい。エキセントリックで妖しげな雰囲気です。相変わらずメグのドラムがカッコいいっすね。左右のスティックで1枚ずつお皿を割るカットが最高。 ギターサウンドについては言うまでもないでしょう。何なんだこの音は。ほんと、来日公演観ておけばよかった…。先週くらいの「ベストヒットUSA」で小林克也が「Prince の "Kiss" をロック版にしたような実験的なサウンド」と評していましたが、絶妙な比喩だと思います。 ★ #4 "FIJACION ORAL VOL.1" - Shakira"Whenever, Wherever" が文字通りいつでもどこでも流れていたあの頃からずいぶん経ったような気もしますが、Shakira の新作です。 前作より順位も枚数もダウンしていますが、それはこれがスペイン語作品だから。逆にスペイン語アルバムとしては1991年に Soundscan が売上データを記録し始めて以来最大の初週セールス(15万7千枚)をあげています。 Vol.1、ということですが、ちゃんと次は出るんだろうな? こちとら何年も George Michael の "LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL.2" のリリースを待ち続けてるんだからな… ![]() ★ #27 "BACK TO THE FUTURE : THE BEST OF JODECI" - Jodeci 何年待たされたかよく分からない Jodeci のベストアルバム。最後のチャートヒットが96年の "Get On Up" ですから、それから9年ほど経っていますね。 シングルヒットとしては93年全米65位の "Let's Go Through The Motions" が漏れているだけで、あとは全て収録されています。ただ、アルバムカットのマイナー楽曲を入れるよりリミックスにしとくとか、むしろ K-Ci & Jojo のヒット曲を加えるとか工夫の余地はなかったのか。 まあ新曲を入れられなかったという時点でかなり終わってるプロジェクトだとは思うのですが…。好きなグループなのに、待ちくたびれちゃって。 ![]() ★ #36 "OCTAVARIUM" - Dream Theater 「8枚目」に引っ掛けたアルバムタイトルだけに、8位とか88位だったりしたら面白かったのですが、そういうわけにもいかず。このバンドはいつもインターネットセールスが好調なのですが、本作も初登場7位に顔を出しました。ん? やっぱり8位ならずか。 レビューを読む限り、期待できそうです。リリースの度に問題になる「雇われヴォーカリスト」James LaBrie の貢献度ですが、今回は曲作りの段階から本腰を入れて参加ということで、ソングライトのクレジットも Music by Dream Theater になってるらしいし。ヴォーカルの表現力というか感情の込め方が格段に向上している模様。 どうせ遠からず買うことになるので細かいことはどうでもいいのですが、とりあえず来日公演は小さくて見やすい会場にしてください。おながいします。 *** 【おまけ】 47位に初登場、Pat Benatar の新しいベスト盤。確かにシングルヴァージョンやエディット収録が多いとはいえ、一体何枚ベスト盤を買えば許してもらえるというのでしょう(涙)。"We Belong" に何のヴァージョン表記もないのも気になる…。 2005年06月14日 (火) * 編集
★ Destiny's Child 解散! まあ、想定の範囲内という感じですね。 現在敢行中の "Destiny Fulfilled...and Loving It" ツアーは7月からいよいよ北米に上陸し、9月にバンクーバーで終了する予定ですが、その後解散することが決まっている模様。ビヨンセはソロで問題ないとして、後の2人は大丈夫かな? 実は Kelly Rowland の 1st ソロ "SIMPLY DEEP" はかなり気に入ってます。 ★ Pink Floyd 再結成! といってもボブ・ゲルドフによる例の「Live 8」(7月2日@ハイドパーク)で一時的に実現するということのようですけれど。それでも全盛期を築いた4人、Roger Waters, Dave Gilmour, Rick Wright, Nick Mason が20年以上ぶりに同じステージに立つということ自体が奇跡的なので、ぜひ映像を見てみたいものです。 一事は Roger が Dave を訴えたりして行くところまで行った感のあるフロイドですが、いい大人なんだからそろそろ一緒にやればいいのにと思ってたところでした。一度きりといわず、ぜひ新作を録音して世界ツアーまで行ってほしいなあ。 *** ついでに音楽ニュースをもう1本、マイケル・ジャクソンの児童への性的虐待裁判に無罪評決が出ました。すぐに騒ぎが収まるとは思えませんが、ファンにとってはひと安心というところかな? 2005年06月05日 (日) * 編集
全英チャートの方はどうなってるかって?もちろんアルバム初登場1位は Gorillaz の "DEMON DAYS" ですよ。でもって2位は Faithless の "FOREVER FAITHLESS - THE GREATEST HITS"、3位が Coral の "THE INVISIBLE INVASION" というわけです。何もおかしくない。アルバムチャートは十分に「想定の範囲内」でしょう。 じゃあ何が問題かといえばやっぱりシングルチャートなわけで。もう、これだから全英チャートはやめられない。 …えっ? 今週リリースといえば、Coldplay の "Speed of Sound" じゃないの? 飛ぶ鳥を落とす勢いの Coldplay のリードオフシングルを阻める曲なんてあるわけないじゃない、と思うでしょう? 普通そう思います。でも残念ながら(そしてチャートファン的には幸福なことに)、全英シングル初登場1位は、Crazy Frog の "Axel F"。もう、一体何がどうなってるのかと。 "Axel F" といえばご存知のとおり、80年代に映画 "BEVERLY HILLS COP" のサントラからカットされて大ヒットしたインストゥルメンタル曲ですが、この「狂ったカエル」君はヨーロッパを席巻した Ringtone、すなわちケータイの着メロから火がついたキャラなのですね。待受け画面も含めて膨大な数のダウンロードがあったらしい。それだけならまだ理解できますが、CDシングルまで作って、しかもチャートの1位になってしまうなんて。 こんな「非人間によるナンバーワン・ヒット」が生まれるのが英国チャートの面白いところ。ちょっと振り返ってみただけでも、例えば1998年の Teletubbies や1993年の Mr. Blobby、さらには1989年の Jive Bunny & The Mastermixers あたりが思い浮かびます。曲自体は全くどうでもよろしいものが多かったわけですが、とにかく1位になっちまえば歴史に名前が残りますから。「懐かしのナンバーワン・ヒット特集」とかでオンエアされちゃいますから。人間じゃないものがシングルヒットを飛ばせる(しかもチャートの頂点に立てる!)という一事をもってしても、全英チャートの底知れない奥深さが感じられることでしょう。真のチャートファンは全米ではなく全英の方を毎週フォローすると言われる所以です。 (ほんとかよ?) 2005年06月04日 (土) * 編集
夏を前に全米チャートが騒がしくなってきたので、ざっと目を通しておくことにしましょう。アルバムチャート TOP10 内の初登場組からとりあえず3枚。
★ "OUT OF EXILE" - Audioslave (1位:263,000枚)まさしく待望の2ndアルバム。前作発表時は Soundgarden と Rage Against The Machine の合体ということで話題沸騰したものの、サウンドについては(少なくともリリース当初は)賛否両論でした。Rage のトラックに無理やり Chris Cornell の朗々ヴォーカルを乗っけた感もありました。ですが彼の声もバックの演奏も現代米国ロック界の最高峰に位置する品質なのは否定できないところで、実際アルバムからは何曲ものエアプレイヒットが生まれることになりました。聴くほどに味わい深い作品だったと思います。 新作はそれにくらべると相当こなれている模様で、Tom Morello のギターが暴れるべきところで暴れつつ、Chris の歌メロを慎重に守って引くべき所で引くという「オトナのHR」が堪能できるようですね。早く聴いてみたいなあ。 ★ "BE" - Common (2位:185,000枚)いやあ、とうとう仕掛けてきましたね。玄人受けの印象が強かった Common が Kanye West を迎えて一気にトップに迫りました。ほぼ全編に Kanye の息がかかっているようですし、それも片手間ではなく気合いの入った仕事らしい。11曲と絞った収録曲も聴き手の集中力を切らさないためのものでしょう。 しかしコアなファンには反発を受けるかもしれません。ラッパーとしての Common の魅力はリリックの深さと落ち着いた語り口にあることは否定できないと思うので、バックトラックがキャッチーになって耳を奪われることは両刃の剣。あまつさえこのジャケットを見よ。どこぞの二流ソウルシンガーかと。 …という批判を軽く受け流すことでようやく Common の器の大きさを理解できるのかもしれませんが。前作 "ELECTRIC CIRCUS" での Hip-hop フィールドを大きく踏み外した「ヤリ過ぎ感」もかなり好きだったので、Common 本人の真意がどの辺にあるのかちょっと興味のある新作ではあります。 ★ "DEMON DAYS" - Gorillaz (6位:107,000枚)先週のシングルチャートで "Feel Good Inc." が74位⇒17位の大ジャンプを見せてくれた Gorillaz の2ndがいきなりトップ10に飛び込んできました。前作は最高14位で、結果的に160万枚を売り上げていますが、今回はより大きなヒットが期待できそう。Audioslave とぶつかったのは不運でしたが、リリースタイミングが良ければ1位もありえたんじゃないかと思います。 それにしても Blur 時代にどうやっても果たせなかった全米制覇を、お気楽サイドプロジェクトでこうも軽々と果たしてしまった Damon Albarn の心境はどんなもんでしょうね。Tank Girl のイラストレータによる仮想バンド、という設定も面白いし、もちろん楽曲もひどくセンスが良いので売れて当然だとは思いますが、人生なかなか思ったようにはいかないものです。 *** ところで現在の全米アルバムチャートで真に注目されるべきなのはこれらじゃなくて、初登場1位以来7週間トップ3に留まり続け、既に出荷200万枚を超えた Mariah Carey の "THE EMANCIPATION OF MIMI" の異様なセールスでしょう。今週も17万9千枚を売り上げているわけですが、これは特筆されるべき持続力で、例えば4週間前に初登場1位となった Nine Inch Nails の "WITH TEETH" が早くも26位にまで転落しているのとは好対照です。彼女自身にとって16曲目の全米No.1シングルとなった "We Belong Together" の大成功も含め、今回のマライアの復活ぶりにはいろいろと思うところがありますし、事実アルバムの出来が相当に良いということもあるのですが、これらについては近く別に記事を書こうと思っています。 2005年05月18日 (水) * 編集
★歌手のK・ミノーグさんが乳がん=豪 (時事通信)ここ数年破竹の勢いで再び全盛期を迎えた感があった Kylie Minogue ですが、早期の乳がんであることを所属事務所が発表しました。ベスト盤 "ULTIMATE KYLIE" のリリースに伴うオーストラリア&アジア地域でのコンサートは延期され、早急に治療を受けることになるそうです。 カイリーといえば、僕らの世代にとっては "The Locomotion" や "I Should Be So Luckly" といった Stock-Aitken-Waterman 制作による一連のヒット曲が忘れ難く脳裏に刻まれています。そういえば "Especially For You" をデュエットしたジェイソン・ドノヴァンはどうしたんだろう?と思っていたら、昨秋UKに旅行した時に地下鉄の壁にたくさん貼られているミュージカルだか芝居だかのポスターで彼を見かけました。舞台の方で活躍しているようですね。 カイリー・ミノーグは最初の頃からマスコミの取材に晒され、格好の餌食になってきたアーティストの1人です。浮き沈みはありましたが、よくここまで投げずに頑張り続けているなあと素直に感心しますし、"FEVER" アルバムのリリース時などは、時代へのあまりにも的確な対応ぶりに舌を巻いたものでした。プロダクションがいいのはもちろんですが、何といってもその中心にあって輝くキャラクターがあってこその世界ですから。 乳がんに侵されたのは確かに不幸なことですが、早期で見つかったことは幸運だったともいえます。残念ながら彼女のコンサートはまだ観たことがないので、ぜひとも早く回復してもらって、ステージ上の彼女を観てみたいものです。(そのためにもどうか両胸は温存していただく方向で…) 2005年05月01日 (日) * 編集
"Shattered Dreams" の大ヒットで知られる80年代UKのグループ、Johnny Hates Jazz の由来はこういうことなんだそうです。ベーシストのマーク・ノシートの親友にジョニーという人がいました。彼の奥さんは大のジャズファン。当然、一日中ジャズをかけていたわけですね。好きでもない音楽がずーっと流れていると、人はだんだん鬱陶しくなってくるもの。というわけでジョニーはすっかりジャズ嫌いになってしまい、そこからグループ名がとられたという訳です。もっとも、Johnny Hates Jazz のメンバーたちはジャズ好きらしく、プロデビュー前にロンドンのジャズクラブ、Ronnie Scott's でライヴをやったりしていたらしい。何かその辺にイギリスらしいユーモアのセンスを感じますよね。 |
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